ベーシストの
ビリー・シーン(Billy Sheehan) はこれまでに、ポール・ギルバート、スティーヴ・ヴァイ、リッチー・コッツェンなど多くのギタリストと共演してきました。ポッドキャスト『Notes From an Artist』の最近のインタビューの中で、偉大なリード・ギタリストと演奏するときの自身のアプローチについて語り、自分は一歩下がってギタリストにスポットライトを当ててもらうことに何の問題もなかったと語っています。
「偉大なギタリストとプレイできたことは幸運だった。
僕はギタリストと一緒に仕事をするのが好きで、彼らが僕に求めていることをしたいんだ。以前、スティーヴ・ヴァイと一緒に演奏したときは、僕は自分自身の方程式を外し、“彼は何を望んでいるのか?彼はどうしたいのか?それをやりたいんだ”と自問した。自分のことを忘れて、スティーヴが望むように演奏するんだとね。
そうするのが好きなんだよ。常に創造的でなければならないという重荷から解放される。あとは彼が望むものを正確に、正しく演奏し、彼を喜ばせるだけだ。彼が自分のことをやっている間、ベースのことを考えもしないようにするんだよ。彼は自由なんだ。その自由を提供したいんだよ」
同じインタビューの中で、過去に一緒に演奏したギタリストの中には、ベースの音が少し変わっただけでも気が散ってしまう人がいたことも指摘しています。
「ギタリストの中には、ちょっとでも動くと、その変化に対応できなくなってしまう人がいる。キーがそのままでも、僕がそこで何かの動きをすると、彼らは完全に混乱してしまうんだ。
ルート音を動かすことによって対位法が生まれる。それが音楽やハーモニーの本質的なものだよ。時々、ギタリストによっては、彼らの下であちこち動き回って・・・もちろん、無理のない範囲で・・・彼らに“今いる場所に留まるか、行きたい場所に移動するか”という機会を与えることもある。“僕は君についていくよ。僕を必要とするなら、本能的に邪魔にならないようにするし、そうじゃなければドラマーとだけロックインして時間になったら戻ってくるよ”とね。そうして生まれるのがインターチェンジであり、即興なんだ」
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