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「イングヴェイ・マルムスティーンのソロを教えて!」 せっかちな生徒にガスリー・ゴーヴァンが伝えるのは武道家の友人の言葉

2024/02/13 21:11掲載
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Guthrie Govan
Guthrie Govan
自分の演奏レベルをはるかに超えて“イングヴェイ・マルムスティーンのソロを教えて!”と言う生徒に出会った際、ギターの名手でギター講師のガスリー・ゴーヴァン(Guthrie Govan)が伝える言葉は、武道家の友人が同じような状況で生徒に言った言葉を引用したものだという。

英国で行われたQ&Aセッションの中で、こう話しています。

「何年も前に、僕の友人で武道家のインストラクターが、定期的によく遭遇する同じような状況について話してくれたんだ。せっかちな10代の生徒が彼の前に現れて“ファイヴ・フィンガー・デス・パンチを習いたいんだ!”とか言っていた。彼はとにかく、ひどくドラマチックで派手な武術の動きに、自分で面白い名前をつけたりしていたんだ(笑)。

その子は明らかに知識を吸収する準備ができていないけど、先生からその辺りのことを何か得られないと判断すると興味を失うだろうという感じだった。

僕にも同じようなことがあった。僕がギターを教えていると“イングヴェイ・マルムスティーンのソロを習いたい!”と言う生徒がたくさんいた。“(黒人霊歌の)漕げよマイケル(原題:Michael, Row the Boat Ashore)なんて演奏したくない”とね(笑)。

その子に“漕げよマイケル”を弾くことを強要したら、彼はギターを売ってプレイステーションを買ってしまうだろうから、妥協点を見つける必要があるんだよ」

その際、ガスリーは武道家の友人がこのような状況で生徒に言った言葉を話しているという。

「素晴らしい言葉だと思ったので僕は引用させてもらったんだけど、武道家の友人は生徒たちにこう言っていた。

“よし、動きを見せよう。でも、これだけは知っておいてほしい。やろうと決めたことを早くできるようになった日にしか、これは役に立たないよ”

楽器を学ぶことも、何でもそうだと思うんだ。新しいスケールを学ぼうが、誰かからフレーズを盗もうが、それはパッシブ・ボキャブラリー(※理解語彙/意味は理解できるものの、使いこなすことができない語彙)なんだよ。

脳の中にあって事実を知っているけれど、思考プロセスを経て、習ったばかりのことにアクセスして、それを無理矢理に音楽的な状況に持っていこうとする。だから、すぐには理解できない。アクティブ・ボキャブラリー(※意味を理解しており、使いこなせる語彙)になる必要がある。そうすれば、それはあなたの中にあるものになるんだよ」