J.M. "Jimmy" Van Eaton - Cannon Center for the Performing Arts in Memphis.
ロックンロールの基礎を築き上げたメンフィスのサン・レコードで、ジェリー・リー・ルイスやビリー・リー・ライリーのバックでプレイしたロックンロール・ドラマーのパイオニア、J.M.“ジミー”ヴァン・イートン(J.M. “Jimmy” Van Eaton)が死去。彼の家族が発表。メンフィスの新聞The Commercial Appealによると、昨年からの健康上の問題を抱えていたそうで、2月9日にアラバマの自宅で亡くなっています。86歳でした。
J.M.“ジミー”ヴァン・イートンことジェームス・マック・ヴァン・イートンは1937年にメンフィスで生まれる。当初、学校のバンドでトランペットを吹き始めたが、すぐにドラムに転向。“興味をそそられる楽器だった”と2015年のインタビューで語っている。
ヴァン・イートンはザ・エコーズという自身のロックンロール・バンドのデモを、サム・フィリップスが運営するレコーディング・スタジオで録音した。そこでの仕事が、ライリーや後のルイスとつながるきっかけとなった。
10代でサン・レコードに入ったヴァン・イートンはブルージーな演奏スタイルで知られ、ルイスの「Whole Lotta Shakin' Goin' On」やライリーの「Red Hot」のようなサン・レコードのロックンロール初期の名作を生み出した。彼はビル・ジャスティスやチャーリー・リッチとも共演した。ヴァン・イートンは、1950年代まで中核ミュージシャンの一員としてサン・レコードで演奏した。
ヴァン・イートンは1960年代に音楽業界から遠ざかったが、エルヴィス・プレスリーの死後、ロカビリーへの関心が高まったこともあり、1970年代には演奏を再開した。1990年代後半にはソロアルバムを発表した。彼はロカビリーの殿堂とメンフィス音楽の殿堂入りを果たしている。