HOME > ニュース >

ブライアン・ウィルソンの妻でマネージャーだったメリンダが死去 「僕の救世主だった」

2024/01/31 09:56掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Brian Wilson & Melinda
Brian Wilson & Melinda
ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)の妻でマネージャーだったメリンダ・ケイ・レドベター・ウィルソンが死去。精神衛生上の問題が続いていたブライアンに適切な治療を受けさせ、ツアーに出るように説得し、長い間未完成だったアルバム『Smile』を完成させたことで知られています。メリンダは77歳でした。

ブライアンと彼の子供たちは1月30日、ソーシャルメディアを通じてメリンダが亡くなったことを発表しています。

「胸が張り裂けそうだ。28年間連れ添った最愛の妻、メリンダが今朝亡くなりました。
5人の子供たちと僕は、ただ涙に暮れています。
私たちは途方に暮れています。
メリンダは妻以上の存在だった。僕の救世主でした。
キャリアを持つために必要な精神的な安心感を与えてくれた。
僕の心に最も近い音楽を作るよう励ましてくれた。
彼女は僕の支えだった。 彼女は僕たちにとってすべてだった。 どうか彼女のために祈りを捧げてください。
愛と慈悲
ブライアン

・・・・・・・・・

私たちの母、メリンダ・ケイ・レドベター・ウィルソンが今朝、自宅で安らかに息を引き取りました。彼女は自然の力であり、最も強い女性の一人でした。彼女はモデルであり、私たちの父の救世主であり、母親であっただけでなく、彼女の精神によって力を与えられた女性であり、彼女が触れたすべての人をより良くするという使命を持っていました。 彼女がいなくて寂しいけれど、彼女が私たちに教えてくれたすべてを大切にしたい。見返りを期待することなく隣の人を大切にすること、最も暗い場所に美を見出すこと、そして正直さと誇りをもって本当の自分として生きること。
私たちはお母さんを愛しています。ローズおばあちゃんとパパに私たちの愛を伝えてください」

メリンダは1986年、自動車ディーラーで働いていたときにブライアンと出会う。当時、ブライアンは人生で最も困難な時期のひとつに苦しんでいた。ブライアンは何年も薬物リハビリを経験し、精神衛生上の問題が続いていたため、24時間の精神科医の治療を受けていた。

そんなブライアンの人生を好転させてくれたのがメリンダだった。ふたりは恋に落ち、1995年に結婚した。彼女はすぐに彼のマネージャーになった。

メリンダは2007年、米ワシントン・ポスト紙でこう話していた。

「私は彼を助けるために、適切なタイミングに適切な場所にいた。馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできないという概念のようなものです。彼が失ったものは、安全だと感じられる環境です。家族、昔のバンド、主治医、最初の妻など、以前の彼にはそれがなかった。でも、彼はやっとそれを手に入れたのです」

メリンダの励ましもあり、ブライアンは音楽活動に復帰。ツアーに出るように説得し、長い間未完成だったアルバム『Smile』(『Brian Wilson Presents Smile』)を完成させた。