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ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラが選ぶ「これなしでは生きていけない5枚のアルバム」

2024/01/30 18:21掲載
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Phil Manzanera
Phil Manzanera
ロキシー・ミュージック(Roxy Music)での活躍でも知られるフィル・マンザネラ(Phil Manzanera)が選ぶ「これなしでは生きていけない5枚のアルバム」。SPIN企画

●Elvis’ Golden Records, Elvis Presley

「1951年にロンドンで生まれた僕は、ディズニーの曲や“デビークロケットの歌”などのテレビ番組の音楽以外、音楽にあまり関心がなかった。ハバナで7歳のとき、母がスパニッシュ・ギターの弾き語りでキューバやラテンの曲を教えてくれたこともあった。このエルヴィスのアルバムが手に入ったとき、僕は“監獄ロック(Jailhouse Rock)”に興奮した。このアルバムは今でも大切にしている。キューバ革命の後、僕たちはキューバを離れ、しばらくハワイに住み、その後ベネズエラに移り住んだ。そこで僕は両親に頼み込んで、ロンドンの寄宿学校に入れてもらった。1960年9月に到着し、そこで聴いた音楽がその後の10年間の僕の人生を変えたんだ」



●Revolver, The Beatles

「11歳のとき、ビートルズはエルヴィス以上にエキサイティングだったし、『Revolver』は大好きなアルバムだった。まさに究極のバンド。彼らの一挙手一投足、音楽、ファッション、楽しさを崇拝していた。僕とブライアン・イーノは1976年に801というバンドを結成し、“Tomorrow Never Knows”の素晴らしいライヴ・ヴァージョンをやった。僕らはそれを“TNK”と呼んでいる。チェックしてみてよ!」



●Are You Experienced, The Jimi Hendrix Experience

「グルーヴ、イメージ、そしてマッチした声と組み合わされた独自のテクニック。BBCのテレビ番組でヘンドリックスが“Hey Joe”を生演奏するのを見た。ロンドンのサヴィル・シアターでは、ビートルズが客席から見守る中、その週にリリースされたばかりの“Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band”を演奏していた。素晴らしかった。興奮で頭がクラクラしてしまったよ!」



●The Soft Machine, Soft Machine

「16歳の時に二人のポップスターに出会った。ロバート・ワイアットとデヴィッド・ギルモア。彼らは1967年のロンドンで最もクールなバンド、ピンク・フロイドとソフト・マシーンのメンバーだった。両バンドとも非常に実験的でありながら、一種のポップミュージックと素晴らしいイメージを併せ持っていた。ロックミュージシャンから一段階離れていた」



●The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars, David Bowie

「素晴らしい曲、考え方、イメージ、そして素晴らしいバンド。やがて僕はロキシー・ミュージックというバンドに参加し、ロンドン南部のクロイドンのパブで(ボウイの)サポートをした。このアルバムと僕たちのファースト・アルバムは、同じ1972年6月6日にリリースされた。彼は僕たちにサポート・アクトを依頼し、そのあとは知っての通りだよ。もう50年も前のことだ。ロックンロール万歳!」