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「We Are The World」録音当日 参加した豪華スターたちはお互いにサインをし合う きっかけはダイアナ・ロス 新ドキュメンタリーの本編映像公開

2024/01/30 10:51掲載
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USA For Africa / We Are The World
USA For Africa / We Are The World
全米のトップ・アーティストが集結して制作された、1985年のチャリティー・シングル「We Are The World」。レコーディング当日、参加した豪華スターたちはお互いにサインをし合いました。そのきっかけはダイアナ・ロス(Diana Ross)ダリル・ホール(Daryl Hall)にサインを求めたことでした。レコーディングの舞台裏に迫る新しいドキュメンタリー『The Greatest Night in Pop(邦題:ポップスが最高に輝いた夜)』から、このエピソードが語られる本編クリップ映像が公開されています。

1985年1月28日の夜、ロサンゼルスのA&Mスタジオには多くのスーパースターがいましたが、ダイアナ・ロスの狙いはただ1人でした。「We Are the World」のレコーディング中、ダイアナはホール&オーツのダリル・ホールにサインを求めました。すると、この行動が連鎖反応を引き起こしました。

この曲のヴォーカル・アレンジャーであるトム・バーラーは、PEOPLE誌にこう語っています。

「ダイアナは、これまで一緒に仕事をしたアーティストの中で最も好きなアーティストの一人だよ。僕は彼女を見ていた。ダイアナはダリルの方に歩いていって、そこに着くと、サインをもらう小さな女の子のように本を開いて“ダリル、私はあなたの大ファンなの。サインしてほしいんだけど?”と言っていたんだよ」

バーラーによると、この行動は大勢のスターが集まった部屋から驚きの反応があったそうですが、すぐに他の人たちも同じことをするようになったという。バーラーは続けます。

「それから45分間、私たちはお互いにサインをし合ったんだ。

私たち全員が同じ部屋にいたのはいつぶりだろう?という感じだった。ダイアナが“サインしてほしいんだけど?”と言ったとき、突然、みんなハッと気づいたんだよ。それが終わったとき、私たちは家族になっていた。私たちは一緒だったんだよ」

カメラマンのケン・ウーも、このときのことをよく覚えています。スティーヴィー・ワンダー、ブルース・スプリングスティーン、シンディ・ローパー、ボブ・ディラン、ティナ・ターナーなど、そうそうたる顔ぶれが揃っていました。

「アーティストの多くは、これまで会ったことのない人も多かったと思うよ。彼らはラジオで、私たちの世代で、私たちの時代の大物だった。素晴らしかったよ」



本作は1月19日にサンダンス映画祭でワールドプレミア上映され、1月29日よりNetflixでの配信が開始されました。

ブルース・リーに関するドキュメンタリー『Be Water』を監督したバオ・グエンが監督を務めるこの作品は、1985年1月、数十人の大物ミュージシャンたちがロサンゼルスのスタジオに集まり、アフリカの飢饉救済のためにエゴを捨ててレコーディングに臨んだ、世界のポップカルチャーの歴史を変えることになる一夜を描いています。このドキュメンタリーでは、携帯電話や電子メールがなかった時代に、世界で最も印象的なスーパーグループを結成するという大規模な取り組みを記録しています。

未公開映像を含むこの映画は、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)ライオネル・リッチー(Lionel Richie)のソングライティング・セッションを含む初期の計画段階を詳細に描き、さらに、リッチー、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson)シンディ・ローパー(Cyndi Lauper)ケニー・ロギンス(Kenny Loggins)ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)ヒューイ・ルイス(Huey Lewis)など、伝説的な夜に居合わせた多くのミュージシャンたちが、他のミュージシャン、エンジニア、制作スタッフとともに、音楽史に残る一夜を回想します。

●「We Are The World」のミュージックビデオ


●ドキュメンタリーのトレーラー映像