USA For Africa / We Are The World
全米のトップ・アーティストが集結して制作された、1985年のチャリティー・シングル「We Are The World」。レコーディング当日、参加した豪華スターたちはお互いにサインをし合いました。そのきっかけは
ダイアナ・ロス(Diana Ross) が
ダリル・ホール(Daryl Hall) にサインを求めたことでした。レコーディングの舞台裏に迫る新しいドキュメンタリー『The Greatest Night in Pop(邦題:ポップスが最高に輝いた夜)』から、このエピソードが語られる本編クリップ映像が公開されています。
1985年1月28日の夜、ロサンゼルスのA&Mスタジオには多くのスーパースターがいましたが、ダイアナ・ロスの狙いはただ1人でした。「We Are the World」のレコーディング中、ダイアナはホール&オーツのダリル・ホールにサインを求めました。すると、この行動が連鎖反応を引き起こしました。
この曲のヴォーカル・アレンジャーであるトム・バーラーは、PEOPLE誌にこう語っています。
「ダイアナは、これまで一緒に仕事をしたアーティストの中で最も好きなアーティストの一人だよ。僕は彼女を見ていた。ダイアナはダリルの方に歩いていって、そこに着くと、サインをもらう小さな女の子のように本を開いて“ダリル、私はあなたの大ファンなの。サインしてほしいんだけど?”と言っていたんだよ」
バーラーによると、この行動は大勢のスターが集まった部屋から驚きの反応があったそうですが、すぐに他の人たちも同じことをするようになったという。バーラーは続けます。
「それから45分間、私たちはお互いにサインをし合ったんだ。
私たち全員が同じ部屋にいたのはいつぶりだろう?という感じだった。ダイアナが“サインしてほしいんだけど?”と言ったとき、突然、みんなハッと気づいたんだよ。それが終わったとき、私たちは家族になっていた。私たちは一緒だったんだよ」
カメラマンのケン・ウーも、このときのことをよく覚えています。スティーヴィー・ワンダー、ブルース・スプリングスティーン、シンディ・ローパー、ボブ・ディラン、ティナ・ターナーなど、そうそうたる顔ぶれが揃っていました。
「アーティストの多くは、これまで会ったことのない人も多かったと思うよ。彼らはラジオで、私たちの世代で、私たちの時代の大物だった。素晴らしかったよ」
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本作は1月19日にサンダンス映画祭でワールドプレミア上映され、1月29日よりNetflixでの配信が開始されました。
ブルース・リーに関するドキュメンタリー『Be Water』を監督したバオ・グエンが監督を務めるこの作品は、1985年1月、数十人の大物ミュージシャンたちがロサンゼルスのスタジオに集まり、アフリカの飢饉救済のためにエゴを捨ててレコーディングに臨んだ、世界のポップカルチャーの歴史を変えることになる一夜を描いています。このドキュメンタリーでは、携帯電話や電子メールがなかった時代に、世界で最も印象的なスーパーグループを結成するという大規模な取り組みを記録しています。
未公開映像を含むこの映画は、
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson) と
ライオネル・リッチー(Lionel Richie) のソングライティング・セッションを含む初期の計画段階を詳細に描き、さらに、リッチー、
ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen) 、
スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson) 、
シンディ・ローパー(Cyndi Lauper) 、
ケニー・ロギンス(Kenny Loggins) 、
ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick) 、
ヒューイ・ルイス(Huey Lewis) など、伝説的な夜に居合わせた多くのミュージシャンたちが、他のミュージシャン、エンジニア、制作スタッフとともに、音楽史に残る一夜を回想します。
●「We Are The World」のミュージックビデオ
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●ドキュメンタリーのトレーラー映像
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