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なぜ私たちは“ゴシック”に心惹かれるのか? NHK『世界サブカルチャー史 欲望の系譜』ゴシック編 2月10日放送

2024/01/29 21:54掲載(Last Update:2024/01/30 01:21)
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A goth woman at Kensal Green Cemetery open day, 2015
A goth woman at Kensal Green Cemetery open day, 2015
NHK『世界サブカルチャー史 欲望の系譜』はシーズン4ではジャンル別に深堀りしています。2月10日(土)はゴシック編が放送されます。なぜ私たちは“ゴシック”に心惹かれるのか? 正統に対する異端、特異な世界観の数奇な歴史を追う。大槻ケンヂも時代を証言。

番組では2月3日(土)には「ポップス編」も放送。

■NHK『世界サブカルチャー史 欲望の系譜』シーズン4「21世紀の地政学」

●ゴシック編
NHK BSプレミアム4K 2024年2月10日(土)午後10時 

世界がコスプレで溢れかえる その日。街は思い思いのコスチュームの若者たちで溢れかえる。ゾンビに扮した少女が言う。「ハッピー!ハロイン!」
闇を求める人間の性が、街のいたるところで爆発する。異形の怪物の姿に、なぜ私たちは心惹かれるのか?人は
それを、“ゴシック”と呼ぶ。
その歴史は古い。 もともとは古代ゲルマン系の民族、「ゴート族」を形容する言葉だった。
3世紀から5世紀にかけローマ帝国に攻め入り、破壊と略奪を繰り返したゴート族。その振る舞いから野蛮で粗野なものの代名詞に。
「ゴシック」という言葉が広く使われるようになったのは14世紀のルネサンス時代。
天に向かって高くそびえる、北ヨーロッパの巨大な教会を、イタリアの建築家たちは、“装飾が過剰で洗練されていない”と批判。
「ゴート族が建てたような野蛮な建築」という侮蔑を込め、ゴシック建築と呼んだ。
だが、歴史は反転する。侮蔑はやがて称賛へ。時代と共に乱反射してきた「ゴシック」という記号。サブカルチャーと結びつくのは、産業革命に沸き立っていた18世紀のイギリスでのことだ。
古い城や館を舞台に、怪物たちが活躍する、ゴシックロマンスと呼ばれる一群の小説が登場。
「ゴシック」は、闇と怪奇の世界観を表すようになるのだった…。さて、時は流れ…?
正統に対する異端、特異な世界観の数奇な歴史を追う。大槻ケンヂも時代を証言。

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●ポップス編
NHK BSプレミアム4K 2024年2月3日(土)午後10時 

私たちが何気なく耳にするポップス。その旋律には、ダイナミックな戦後史が刻まれている。
20世紀初頭からアメリカなどで流布していた「大衆音楽」は60年代イギリスの革命的なグループの登場で新たな段階を迎える。ビートルズだ。
イギリス文化の大変革の時代を追い風に四人組は自国のみならず世界を席巻、カルチャーシーンを変えていく。その余波は何を生んだのか?
その後日本でも日本語ロック論争など海外の音楽とどう向き合うべきか?火花が飛ぶ。
四畳半フォークからニューミュージックへ。筒美京平が一時代を築き、80年代はマンザイブームの中、異色のシンガーたちが次々に…。
近田春夫が、時代の証言者として登場。ミュージックシーンにどんな変化が起きていたのか?
90年代は小室サウンドの時代へ。そしてゼロ年代…。経済の大波と人々の意識の変容が交錯、音楽業界も大きく形を変えていく…。
大衆の夢と欲望が詰め込まれた詞と旋律の秘密に迫る。

番組ページ
https://www.nhk.jp/p/ts/GLP33Y7513/