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ジューダス・プリーストのイアン・ヒルが選ぶ「ベース・アルバム TOP5」

2024/01/23 21:17掲載
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Ian Hill - Judas Priest
Ian Hill - Judas Priest
ジューダス・プリースト(Judas Priest)のベーシスト、イアン・ヒル(Ian Hill)が選ぶ「ベース・アルバム TOP5」が発表されています。英Bass Player企画

1. John Mayall with Eric Clapton / Blues Breakers (1966)

「俺の考えでは、これはブリティッシュ・ブルースの頂点だ。ジョン・メイオールは、この音楽に関してとても偉大な人物だった。もちろん、ベースを弾いたのはジョン・マクヴィーで、ブリティッシュ・ブルースの名ベーシストのひとりだ。彼はとても過小評価されているが、フリートウッド・マックはもちろん、多くのバンドで演奏している。ジョンがベーシストとして見過ごされているのは、おそらくフリートウッド・マックにはピーター・グリーンやミック・フリートウッドといった偉大なミュージシャンが揃っているからだろう」



2.The Beatles / Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (1967)

「俺と同年代のミュージシャンで、このアルバムから影響を受けていないと言うヤツは嘘つきだ。すべてがこのLPに集約されていて、とても質の高いポップミュージックになっている。マッカートニーも素晴らしい。ソロはほとんどなく、ソングライティングがすべてで、マッカートニーはベーシストとしても作曲家としても素晴らしかった。これはこの時代の音楽を象徴している。それ以降に生まれたすべての音楽は、なぜかこれを思い出すことになる。そういえば、俺は一度ホフナーのヴァイオリン・ベースを試奏したことがあるんだけど、クソだと思ったよ」



3. Cream / Wheels Of Fire (1968)

「ジャック・ブルースは俺の永遠のアイドルだ。彼はジョン・メイオールのバンドも経験しているし、もちろんエリック・クラプトンもそうだ。あの2人がジンジャー・ベイカーとクリームでやったことは、本当に素晴らしかった。無人島に持っていくアルバムがあるとしたら、おそらくこのアルバムだろう。完璧で最高だ。このアルバムを作ったとき、彼らはとても若かった。このアルバムを聴くと、彼らは30年も40年も一緒に演奏してきたのかと思うだろうが、まだ始まったばかりだった」



4. Quartermass / Quartermass (1970)

「ミック・アンダーウッドはこのアルバムでベースとヴォーカルを担当しているが、ベースはもちろん、ヴォーカリストとしても素晴らしかった。彼は60年代のリバプールのミュージシャンの一人で、ロキシー・ミュージックとも仕事をしていたと思う。彼もクォーターマスも注目を浴びることはなかったが、素晴らしいバンドだっただけに残念だった。ジューダス・プリーストの初期の頃、アル・アトキンスがヴォーカルを務めていた頃は、クォーターマスの楽曲を何曲か演奏していたよ」



5. Weather Report / Heavy Weather (1977)

「ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーとスタジオで一緒になった時、このアルバムを初めて聴かせてくれた。ジャコ・パストリアスは新鮮な空気を吹き込んでくれた。彼が素晴らしいプレイヤーだったことは、聴いた瞬間に絶対にわかるはずだ。彼に起こったことは、とてももったいないことだった。俺はヘヴィメタルをやっているが、ずっとジャズが好きだった。俺の父はジャズのコントラバス奏者で、いつも俺にジャズを聴かせてくれた。ミュージシャンとして自分を表現したいのなら、ジャズは最高の音楽形態だよ」