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分裂したアルカトラス グラハム・ボネット版がジェフ・ルーミスを迎えて新作を制作中だと発表すると、もう1つは名前の権利を持つのは自分たちだと反論

2024/01/22 20:30掲載(Last Update:2024/01/22 20:31)
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分裂前 Alcatrazz 2020 (Image credit: Alex Solca)
分裂前 Alcatrazz 2020 (Image credit: Alex Solca)
米ヘヴィメタルバンドのアルカトラス(Alcatrazz)は現在、グラハム・ボネット率いるヴァージョン(Graham Bonnet’s Alcatrazz、またはAlcatrazz 2.0)と、ボネットと袂を分かったアルカトラスのメンバーたちがドゥギー・ホワイト(Doogie White)をシンガーに迎えて活動しているヴァージョン(Alcatrazz)の2つがあります。ボネットは先日、自身のヴァージョンが新アルバムを制作中であることをSNSで発表すると、もう1つのヴァージョンは“アルカトラスの権利を持っているのは自分たちだけ”だと主張し、プロジェクトを進めるのであれば“法的に対応する”とSNSに投稿しています。

以下、グラハム・ボネットの声明より

「やあ、みんな!グラハムだ。今日はとてもエキサイティングなニュースがある! Graham Bonnet’s Alcatrazzは、次のアルバムのための素材作りに精を出しており、この度、ジェフ・ルーミス、そして、彼のネヴァーモア時代のバンドメイトであり、唯一無二の存在であるドラマーのヴァン・ウィリアムスが参加することを発表できることは大きな誇りと喜びだ! ヴァンは素晴らしく、とてもパワフルでダイナミック、絶対的なマシンだ! 俺のレガシーなサウンドをモダンなフィーリングと融合させるのは爽快だ。このバンドの創造性にとても刺激を受けている。俺たちはAlcatrazz 2.0をとても楽しみにしているし、ジェフ、ヴァン、そして俺は究極のメタル体験を皆に届けするつもりだ」

以下、ドゥギー・ホワイトがフロントマンを務めるアルカトラスの声明より

「今週の出来事についての声明:

不思議に思っている方のために(ほとんどの人はそうではないと思うけど!- しかし、明確にするために、そして僕たちが受け取った非常に多くのプレスからの問い合わせに答えるために)

アルカトラスは登録商標だ。

僕たちは今回、公文書の一部を共有します(下の写真)

僕たちの商標登録は、グラハムがその後出願したどの商標よりも前のものであり、グラハムがその商標を所有したことは一度もない。

繰り返しになるが、僕たち“Alcatrazz”は登録商標であり、それを裏付ける書類や発行された証明書を持っている。

グラハム・ボネットは“Alcatrazz 2”や“Graham Bonnet's Alcatrazz”を始めると主張している。

もし彼(あるいはグラハムと提携しているレーベルやプロモーター)がそのようなプロジェクトを進めるのであれば、僕たちは法的かつ迅速に対応する。

また、グラハムは僕たちの現在のレーベルと、彼が脱退した場合、第二のアルカトラスを結成しないという契約を結んでいる。

その他の事実を明らかにする:

グラハムは『Born Innocent』リリースの6週間前、2020年にバンドを脱退した。

グラハムとの決別後、僕たちは2枚のアルバムをリリースし、ツアーも精力的に行っている。

アルカトラスの全資産とライセンスは僕たちが管理しており、グラハムはパートナーシップを辞めた日に営業権の分け前から手を引いた。

彼は2020年にこのバンドを辞めたことを公然と認めている。

グラハムのガールフレンドであるベス=アミ・ヘヴンストーンは最近、このバンドの誰もアルカトラスの楽曲を書いていない、あるいは書いたことがないと主張しているが、全くの虚偽の主張であり、僕たちはそれを容認するつもりも、黙っているつもりもない。

彼女はそのような主張をするだけの知識を持っていない。

グラハムは2017年1月から、録音済みのヴォーカルに合わせて口パクをしている。

彼がアルコールと鎮痛剤の乱用で問題を抱えていることはよく知られていたし、またヴォーカルにもかなりの問題があったので、バンド活動は実行不可能な状況だった。

両者の音楽に集中したい人たちにとっては、舞台裏の詳細が多すぎるかもしれないが、誰かがミュージシャン/ソングライターのレガシーや創造的な貢献を軽んじたり、消し去ろうとする場合(自分自身がかなり不安定な状況にあるにもかかわらず)、自分たちを守り、効果的に記録を正す以外に選択肢はない。

この論争はしばらく続くと思うけど、この問題が今後のショーやツアーの楽しみに影響を与えることはない。

ライヴでみんなに会えるのを楽しみにしているよ!

ありがとう」