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マリーナ・ショウ死去 名盤『Who Is This Bitch, Anyway?』や「California Soul」

2024/01/20 22:35掲載
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Marlena Shaw / Who Is This Bitch, Anyway?
Marlena Shaw / Who Is This Bitch, Anyway?
名盤『Who Is This Bitch, Anyway?』やシングル「California Soul」でも知られる米国のソウル/ジャズ・ヴォーカリスト、マリーナ・ショウ(Marlena Shaw)が死去。ショウの娘マーラがSNSで訃報を伝えています。81歳でした。

娘のマーラは、Facebookにて動画メッセージを公開しています。

「皆さん、こんにちは。最愛の母であり、皆さんに愛されたアイコンであり、アーティストであるマリーナ・ショウが本日12時3分に亡くなったことを、私自身と家族のために、とても重い気持ちでお知らせします」

死因は公表されていませんが、マーラは母親が「安らかに旅立ったこと」を伝えています。

ジャズのみならず、R&B、ソウル、ジャズと幅広い音楽を縦横無尽に表現したマリーナ・ショウは、1942年ニューヨーク州ニューロシェル生まれ。1960年代初頭に地元のジャズクラブで歌い始める。1966年にシカゴのブルース/R&Bレーベル、チェス・レコードと契約。以降、確かな歌唱力と圧倒的な表現力、そしてメロウでジャジーなサウンドでファンを魅了した。

彼女の代表曲のひとつ「California Soul」は、1969年のアルバム『The Spice of Life』の1曲としてレコーディングされ、後に高い人気を誇る曲となった。アッシュフォード&シンプソン作曲のこの曲は、2000年代になってTV広告に起用されるなど、のちのイギリスのレア・グルーヴ界隈にて支持を獲得。ヒップホップ・アーティストによくサンプリングされており、ギャング・スターが1990年のシングル「Check the Technique」で使用したほか、DJシャドウやディプロなどのアーティストが使用している。

1972年にはブルーノート・レーベル初の女性歌手として契約。名曲「Feel Like Makin' Love」含む1975年のアルバム『Who Is This Bitch, Anyway?』は、ジャズ~ソウル・ファンという枠を超えて、多くのリスナーに愛された名盤として知られている。