60年代の伝説的ガールズ・グループ　シャングリラスのリードシンガー　メアリー・ワイス死去

1960年代の伝説的ガールズ・グループ、シャングリラス（The Shangri-las）のリード・シンガーで、中心的存在であったメアリー・ワイス（Mary Weiss）が死去。夫のエド・ライアンは米ラジオ局NPRに彼女が亡くなったことを認めましたが、死因は明らかにしていません。75歳でした。

「Leader of the Pack」「Great Big Kiss」「Remember (Walking in the Sand)」「Heaven Only Knows」などのヒット曲で知られるシャングリラスはニューヨーク市クイーンズ区出身。1963年にハイ・スクールで、メアリー・ワイスとエリザベス・ワイス、マーガレット・ガンサーとメアリー・アン・ガンサーの2組の姉妹によって結成された。

10代の頃（メアリーはまだ15歳だった）、カルテットはRed Bird Recordsとレコード契約を結び、プロデューサーのジョージ・“シャドー”・モートンとチームを組んだ。彼女たちはすぐに成功を収め、立て続けに2枚のヒット・シングルを出した。1964年8月にリリースされた「Remember (Walking in the Sand)（邦題：リメンバー～渚のおもいで）」は全米5位、全英14位を記録。翌月には「Leader of the Pack」で全米1位を獲得した。「Remember (Walking in the Sand)」では当時無名のセッション・ミュージシャンだったビリー・ジョエルが、この曲の初期のデモ・ヴァージョンで演奏していると言われている。

1964年の終わりには、シャングリラスの人気は急上昇し、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ジェームス・ブラウンらとコンサートを共にするようになった。

シャングリラスはその後数年にわたり楽曲を発表し続けたが、その人気はやがて衰え、1968年までにグループは解散。その理由のひとつは、印税の支払いをめぐるレコード会社との不和だったと言われている。1977年に一時的に再結成し、1989年に再び再結成した。

2007年、メアリーは音楽活動に復帰し、テネシー州のロックバンド、レイニング・サウンドをバックにソロ・アルバム『Dangerous Game』をリリースした。