レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)のフロントマン、
アンソニー・キーディス(Anthony Kiedis)の物語が映画化決定。ユニバーサル・ピクチャーズがキーディスが2004年に出版した回顧録『スカー・ティッシュ―アンソニー・キーディス自伝(原題:Scar Tissue)』の映画化権を獲得しました。
キーディス自身は、映画・テレビ制作会社イマジン・エンターテインメントの代表であるブライアン・グレイザーと、2021年にレッチリのマネジメント業務を引き継いだガイ・オセアリーと共に、この映画にプロデューサーとして参加する予定です。
『スカー・ティッシュ』はキーディスが、激動の半生を自ら語り下ろした回顧録。その複雑な生い立ちから、ドラッグ経験、セックス、音楽との出会い、そしてバンドの舞台裏まで赤裸々に告白しています。
映画では誰がキーディスやレッチリの他のメンバーを演じるのか、誰が監督や脚本を手がけるのか、まだ発表されていません。
ユニバーサルは「アーティストであり、中毒者であり、首謀者であった人物の衝撃的で率直な肖像。70年代から80年代にかけてのL.A.パンク・シーンを背景にした、型破りな父と息子の物語である。この物語は、彼が経験したすべてのことが、最終的に何百万人もの人々に受け入れられた音楽をどのように形成したかを、決めつけることなく検証している」とコメントしています。
『スカー・ティッシュ』の映像化が計画されるのは今回が初めてではありません。
HBOは2008年、『Spider & Son』というタイトルで、キーディスと彼の父ブラッキー・ダメットとの関係に焦点を当てたシリーズを制作しようとしました。著名なインディーズ映画監督のジョン・セイルズがパイロット版の脚本を手がけましたが、企画は立ち消えになり、実現しませんでした。
またFXも2011年に『Entourage』のプロデューサーであるマーク・エイブラムソンとマイク・ベンソンを起用してシリーズ化を試みましたが、これもうまくいきませんでした。