ミック・マーズ(Mick Mars)が
モトリー・クルー(Motley Crue)を相手取って起こした訴訟で、ロサンゼルス高等裁判所の判事はマーズを支持する判決を下しています。
両者は4月以来争っており、マーズは、モトリーが自分たちの共有するビジネスに関する情報を意図的に隠し、不当な金銭的取り決めをさせようとしたと主張。モトリーはバンドの収益からマーズの取り分を25%から5%に減らすことを望んでいたとも主張していました。
米ローリング・ストーン誌によると、ロサンゼルス高等裁判所のジェームズ・C・チャルファント判事は1月16日の判決で、モトリーのバンドメンバーたちがマーズにバンドの様々な事業に関する詳細を隠す権利はなく、同時に彼をバンドから追い出そうとする動きもあったというマーズの意見に同意。マーズの主張に対するモトリーの姿勢は、マーズにとって訴訟が唯一の選択肢であったことを意味すると指摘。マーズと彼の代理人の継続的な要求にもかかわらず、バンドがタイムリーにマーズに書類を提出することを拒否したとの判決を下しています。
提訴後、バンドがマーズに最終的な書類を送るまでに8ヶ月を要しました。判事は「要求は負担になるものではなかった。マーズは訴訟を起こさざるを得なかったし、それがなければ書類が送られなかったことは明らかである。マーズには弁護士費用を請求する権利がある」と述べています。
判事はまた、モトリーが11月2日に提出した書類が「回答可能な書類のすべて」であると虚偽の主張をし、12月初旬に提出された1,372ページの記録のうち、会社定款と所得税申告書しか提出されていないことも指摘。「これらの書類は、マーズが催促するまでもなく提出されるべきだった」「12月8日より早く文書を提出しなかったことは、拒否に等しい」とも述べています。
この判決にもかかわらず、モトリーとマーズの争いは続いています。この争いの核心である、違法にバンドから切り離されたというマーズの主張は、今年後半に民間の仲裁人によって審理される予定です。