HOME > ニュース >

イエスのビリー・シャーウッド、クリス・スクワイアとの最後の会話を回想 没後のツアーで感じていた罪悪感についても語る

2024/01/16 21:17掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Chris Squire and Billy Sherwood
Chris Squire and Billy Sherwood
2015年、イエス(Yes)クリス・スクワイア(Chris Squire)が急性骨髄性白血病であることを公表し、ツアーには代役としてビリー・シャーウッド(Billy Sherwood)が参加すると発表。その後、スクワイアが同年に亡くなり、シャーウッドは後任ベーシストとして正式加入しました。シャーウッドは米ローリング・ストーン誌の新しいインタビューの中で、スクワイアとの最後の会話を回想。また彼の死にどれほど打ちのめされたか、そしてスクワイアの遺志を継いでイエスに参加しながらも感じていた罪悪感について語っています。

シャーウッドは1994年にツアー・ミュージシャンとして初めてイエスに参加し、キーボード、ギター、ベースを演奏。その後、1997年にバンドに正式加入しますが、リック・ウェイクマンとスティーヴ・ハウの再加入の前に2000年にバンドから脱退しました。

そして2015年、シャーウッドはソロ・アルバムをレコーディングしていた時、スクワイアから「治療しなければならないこと」があるので、イエスのツアーで代役を務めてもらえないかと頼まれました。シャーウッドがスクワイアが珍しい白血病と診断されたことを知ったのは、その後、スクワイアの妻スコットランドと電話で話しているときでした。

「そのことを考えると胸が張り裂けそうになる。ショックだった。

僕は本当に精神的に打ちのめされたんだ。

クリスから電話がかかってきて“彼女が話したんだろう?治して、また戻ってくるよ。あまり安心しすぎるなよ”と言っていた。

僕たちはいつも話をするようになった。

僕はこの状況を乗り切るために彼を心理的に力づけようとしていた。会話はどんどん深く、重くなっていった......終わりが近づいているのを感じた。

ツアーが始まる10日くらい前、朝の散歩をしていた。その時、変な感じがしていた。散歩から戻ってきてメールをチェックしたら、マネージャーから1通来ていた。件名は“クリス”だった。僕はそれを開けるのが怖くて、しばらくそこに座っていた。その後、開いてみると、クリスが今朝亡くなったという知らせだった。本当にショックだった」

スクワイアは癌を患っていることを公表してから1ヶ月あまりの2015年6月27日に亡くなりました。

シャーウッドはその後のツアーにスクワイアの遺志を継いで参加しながらも罪悪感を感じていたという。

「僕はベストを尽くし、ステージに上がってパフォーマンスをした。クリスに敬意を払い、できる限り敬意を払えるようなやり方を見つけた。でも、あの最初のツアーはとても大変だった。

クリスがいるべき場所なのに、そこにいることに罪悪感を感じる自分がいた。

この素晴らしい音楽を演奏できる喜びと、大好きだったこの音楽を演奏しなければならないという激しい悲しみ......それは最も奇妙な諸刃の剣だった」