科学的に証明された技術を使用して耳鳴りを制御する方法を教えるアプリ『MindEar』がリリース

耳鳴りに悩まされていますか？　科学的に証明された技術を使用して耳鳴りを制御する方法を教えるアプリ『MindEar』がリリース。聴覚学者、心理学者、研究者によって設計されたこのアプリは、音響療法から認知行動療法 (CBT) まで耳鳴りの軽減を提供します。耳鳴りに伴う不安、ストレス、憂鬱を克服することができるという。

開発は、オーストラリア、ベルギー、フランス、ニュージーランドの大学からなる共同研究チームによって行われました。

研究によると、耳鳴りに悩む人は世界で4人に1人と推定されているという。

耳鳴りは、一般的に内耳が鳴ったり、ブーンという音が聞こえたりすることを特徴とし、高齢者に多く見られますが、どの年齢層でも発症する可能性があります。耳鳴りそのものは病気ではありませんが、しばしば他の健康上の問題を示唆しています。耳鳴りは、人にとっては睡眠、気分、集中力を著しく妨げ、不安やうつ病につながることもあります。

この研究の筆頭著者であるオークランド大学の聴覚学者ファブリス・バーディ博士はメディアリリースの中でこう述べています。

「オーストラリアでは約150万人、イギリスでは400万人、アメリカでは2000万人が重度の耳鳴りを抱えています。耳鳴りに関する最も一般的な誤解のひとつは、耳鳴りは自分ではどうすることもできない、ただ我慢するしかないというものです。これは真実ではありません。耳鳴りのサポートに精通した専門家の助けを借りることで、患者が経験する音にまつわる恐怖や不安を軽減することができるのです」

『MindEar』アプリは、耳鳴りの影響を無視するように脳を訓練することを目的としています。30人の参加者を対象とした初期試験では、約3分の2が有意な改善を報告しています。サウンドセラピーにAIコーチングと脳セラピーを組み合わせたこのアプリは、スマートフォンで利用可能で、耳鳴りの専門家に相談するオプションも含まれています。アプリの配信は日本向けはこれからのようです。

私たちの脳は生まれたときから、無関係な音をフィルタリングすることを自然に学んでいます。しかし、一般的な環境音とは異なり、耳鳴りは持続的な体内音として認識され、しばしば脳の警戒反応を引き起こします。『MindEar』アプリは、耳鳴りに注意を払わないように脳を再教育し、耳鳴りを気にならなくするのに役立ちます。

■『MindEar』公式サイト
https://www.mindear.com/