トーキング・ヘッズ(Talking Heads)の
デヴィッド・バーン(David Byrne)は、米ラジオ局NPRのためにクリスマス・プレイリストを作成。計19曲。SpotifyとApple Musicで公開されています。
またNPRでは、選曲した楽曲の中から、
ザ・ポーグス(The Pogues)&
カースティ・マッコール(Kirsty MacColl)「Fairytale of New York」、
ジェームス・ブラウン(James Brown)「Santa Claus Go Straight to the Ghetto」、
ポール・サイモン(Paul Simon)「Getting Ready for Christmas Day」、自身の「Fat Man's Comin'」についてのエピソードも語っています。
■デヴィッド・バーン「Fat Man's Comin'」
「僕は時々、物事を少し文字通りに受け取る傾向がある。だから、サンタの現象全体を見て、もし起きていることをそのまま表現したらどうなるだろうと考えたんだ。こそこそとあなたの家に忍び込み、荷物を置いていく見知らぬ人がいて、ちょっと奇妙な格好をしている。それをそのまま書いたらどうなるだろう?と思った。編曲は、以前一緒に仕事をしたことのあるJherek Bischoffという人なんだけど、彼のアレンジはとても素晴らしくて、サンタが何をしようとしているのかという、ちょっと不気味な描写のようなものを、僕が得ようとしているものをうまく表現しているんだよ」
■ザ・ポーグス&カースティ・マッコール「Fairytale of New York」
「素晴らしい曲だ。(シェイン・マガウアンは)素晴らしいソングライターだった。何枚かのレコードで一緒に仕事をしたことがあるカースティ・マッコールとのデュエット曲で、信じられないほど感動的で、聴くたびに涙が出てくる。彼は、喧嘩をしながらも実は愛し合っているカップルを描いている。ニューヨークにやってきた移民たちは、自分たちの足場を築くのに苦労していた」
■ジェームス・ブラウン「Santa Claus Go Straight to the Ghetto」
「名曲だ。この曲は、ジェームス・ブラウンがいくつかの曲で実際に社会的なコメントをし始めていた時期のものだ。経済や不平等について辛辣なコメントをしているにもかかわらず、彼はそれをファンキーなビートに乗せずにはいられなかった。ファンキーなビートとダンサブルさには喜びがあり、それはある意味、歌詞の中の批判に対する反応でもあった」
■ポール・サイモン「Getting Ready for Christmas Day」
「僕はポール・サイモンのファンで、特に最近のアルバムが好きだ。ここ5枚ほどのアルバムは、彼のこれまでの作品の中でも最高傑作だと思う。僕の理解では、それらは少し過小評価されている。人々は古い作品を聴くが、僕は彼の新しい作品のいくつかは、実際にははるかに優れていると思う。これは、ユダヤ人ソングライターがクリスマスソングを書くという、長く続く伝統の一部でもある: アーヴィング・バーリンは“White Christmas”を書いたし、フィル・スペクターもクリスマス・レコードを出した。この曲は、みんなワクワクしてクリスマスの準備をしているような感じで始まる。それから、イラクに派遣された人のことが歌われる。かなりクールな考えだけど、クリスマスにはそういうことを考えるものなんだ。それが彼の持ち味なんだよね。元気で陽気な曲があるかと思えば、歌詞がそれを打ち消すんだ」