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ザ・ポーグスのシェインの妻 40年にわたる2人の破天荒な愛を語る

2023/12/20 21:34掲載
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Victoria Mary Clarke and Shane MacGowan - Picture: @Victoriamary
Victoria Mary Clarke and Shane MacGowan - Picture: @Victoriamary
ザ・ポーグス(The Pogues)のフロントマン、シェイン・マガウアン(Shane MacGowan)の妻ヴィクトリア・クラークは、必ずしも楽なものではなかったシェインとの40年にわたる関係を英ガーディアン紙で振り返っています。

2人が初めて会ったのは、80年代初頭に北ロンドンのパブで、ヴィクトリアは当時16歳でした。この日、ザ・ポーグスのメンバーであるスパイダー・ステイシーの誕生日だったので、シェインはヴィクトリアに酒をおごるべきだと提案すると、彼女は「失せろ」と言ったという。それがヴィクトリアがシェインにかけた最初の言葉でした。

出会いは最悪とも言えた2人ですが、2人のロマンスはシェインの飽くなき自滅への欲望が引き起こした数々の困難にもかかわらず、40年以上も続いました。

ヴィクトリアによると、付き合い始めた当初は、口論になるようなことはなかったという。しかし、彼の薬物乱用が増えると状況は変わりました。

「彼は1日に100錠のアシッドを飲んで、走っているタクシーの窓から飛び降りるとか、自分を青く塗るとか、クレイジーなことをやっていた。彼はよく物に火をつけていた。私たちが泊まったホテルの部屋にも火をつけたこともあった。すべてはアシッドのせいね。私たちは実際に破壊の端で生活していたのです」

シェインがグルーピーとベッドにいるのを見つけたこともあったという。

「私は激怒して、彼を殴って“もういい、二度と戻らない!”と言って飛び出した。でもその後、自分のアパートを手に入れて、離れられなくなった。彼はそれを知っていたんだと思う」

2人や友人たちが行っていた、ある種の享楽的なライフスタイルは、知人が過剰摂取して亡くなるというショッキングな結果をもたらすことがありました。

「そういうことはたくさんあった。まわりでは、たくさんの人が死んでいた。それは避けられないことのように思えた。シェインだけがいつも生き残る運命にあるように見えた。“シェインは誰よりも長生きするだろう”とみんな思っていたのよ」

シェインは11月30日に亡くなりました。シェイの葬儀についてヴィクトリアはこう話しています。

「普通、葬儀は暗いものだけど、あまりに多くの喜び、高揚感、そして愛が溢れていて、それが他のどんなものを圧倒していました。

シェインは生前、ハイになるのが大好きだった。彼にとっての究極のハイは、昇天してイエスに会い、地球の外でハイな気分になることだったと思う。それが彼が人生で常に求めていた不変の興奮でした。そして、彼は実際にそれを手に入れたのです!」