Steven Wilson (Image credit: Turner Hall)
ポーキュパイン・トゥリー(Porcupine Tree)の中心人物で、リマスター/レストアの名職人としても知られる
スティーヴン・ウィルソン(Steven Wilson)。友人からの思いがけない挑戦を受けて、キャリア初のクリスマス・ソング「December Skies」を公開しています。彼は、歌詞を書くのにAIインターフェイスのチャットGPTを使っています。
「先週、友人からクリスマス・ソングを作ったことがない理由を問われたので、僕は自分らしくないものだと反論したんだ。それにクリスマスらしい歌詞を書けるとも思っていなかった。彼は“問題ない。チャットGPTにやってもらおう!”と言って、AIにティーヴン・ウィルソンのスタイルでクリスマスの歌詞を作るように指示したんだ。実際AIがあまりに瞬時に、しかも簡単に(“クリスマスには触れないで”“もっと寂しい感じにして”など)歌詞を生成することに衝撃を受けたよ。
AIについて自分がどう考えているのかはまだよくわからない。僕のような音楽家にとって、AIは脅威だと考えるのが自然な反応だろうが、なくなることはないのは明らかだ。これはAIを受け入れてクリエイティブなプロセスのツールとして使ってみようという僕の実験だ。もちろん、僕が普段は考えもしなかったようなこと、典型的な季節の歌を楽しんでみようと思ったのも事実だよ。“December Skies”はその結果であり、先週末に素早くレコーディングされた。人工知能と僕自身の共同で書かれたこの曲を人々はどう評価するだろう?」