フェイセズ(Faces)のファンに朗報です。未発表音源の数々が発掘されたことを、フェイセズのスペシャリストであるロブ・カイガーが英Mojo誌のインタビューの中で明らかにしています。
フェイセズの未発表音源集といえば、1971年~73年に英BBCで放送されたパフォーマンスを収録したアナログレコード2枚組作品『Had Me A Real Good Time… With Faces! In Session & Live at the BBC 1971-1973』が11月24日の“秋のレコード・ストア・デイ=Record Store Day Black Friday”に限定発売されました。この作品はカイガーによってまとめられたものでした。
カイガーは2020年以降、現存するメンバーはもちろん、亡くなった
イアン・マクレガン(Ian McLagan)と
ロニー・レーン(Ronnie Lane)の遺族とも密接に協力し、メンバーたちの個人的なアーカイヴの中からお宝を発掘し続けています。
カイガーは英Mojo誌のインタビューの中で、フェイセズのアルバムの新しいデラックス・リマスター・エディションには貴重音源も多く含まれるだろうと説明しています。
「未発表音源の宝庫。未発表音源が豊富にあるんだ。LPやシングルに収められる量は限られている。リハーサル、アウトテイク、未発表曲、セッションのマルチトラックなど、いろいろあるんだ。2010年にはケニー(ジョーンズ)の古いフライトケースを調べ始めたし、ロニー・ウッドは信じられないほど整理されたアーカイブを持っていたよ。テープを見つけると、それが唯一のテープなんだ。一度も流出したことがなく、誰も聴いたことがないからこそエキサイティングなんだよ」
カイガーは、
ロッド・スチュワート(Rod Stewart)、
ロニー・ウッド(Ronnie Wood)、
ケニー・ジョーンズ(Kenney Jones)が再発・リリースされる全ての音源に全面的に関わることを示唆し、「彼らはすべてにサインしているし、彼らが許可しない限り、それはリリースされない。彼らは絶対的に関わっていて、熱心で、完全にのめり込んでいる。やるなら今しかないんだ」とも述べています。