Brian Wilson and Jeffrey Foskett
ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)のバンドをバンド・リーダーとして支え、また
ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)のツアー・メンバーとしても活躍したシンガー/ギタリスト、ジェフリー・フォスケット(Jeffrey Foskett)が死去。ブライアンがSNSで発表。米ローリングストーン誌によると、未分化甲状腺がんとの長い闘病の末、12月11日に亡くなりました。67歳でした。
以下、ブライアン・ウィルソンの声明より
「親愛なる友人であるジェフ・フォスケットが亡くなったことをとても悲しく思っています。ジェフはツアー中いつも僕のそばにいてくれたし、彼なしでは成し遂げられなかった。ジェフは僕が知る中で最も才能のある人の一人だった。彼は偉大な音楽的リーダーでありギタリストであり、天使のように歌うことができた。ジェフに初めて会ったのは1976年で、彼がベル・エアの僕の家のドアをノックしたので僕は彼を招き入れた。それ以来、僕たちは友人だった。他に何と言えばいいかわからない。ジェフの家族と友人たちに愛と慈悲を、僕たちは永遠に彼を忘れないでしょう」
ジェフリー・フォスケットは1981年、ビーチ・ボーイズのツアー・バンドに参加。80年代の大半をビーチ・ボーイズのツアー・バンドで過ごし、バンドは1988年は「Kokomo」でカムバック・ヒットを記録した。ジェフリーは1990年にツアー・バンドから離脱した。
1998年、ブライアン・ウィルソンがビバリー・ウィルシャー・ホテルで生涯功労賞を受賞したとき、ジェフリーはブライアンからバンドを組むのを助けて欲しいと頼まれる。後のインタビューでこの時のことを「ブライアンはしばらく表舞台から遠ざかっていたから、会場はブライアンが歌うのを聴いて騒然となっていた。僕がウィルソン夫妻をリムジンまで送っていくと、(ブライアンの妻である)メリンダが“このアルバムでツアーに出たいんだけど、バンドをどう組めばいいかわからないのよ。手伝ってくれない?”と言ったので、僕は“ええ、もちろん”と答えたんだ」と回想している。
ジェフリーは1999年から2013年までブライアン・ウィルソン・バンドのリーダーを務めた。彼はまた、ブライアンのソロ・スタジオ・アルバム『Gettin' in Over My Head』、『Brian Wilson Presents Smile』、『What I Really Want for Christmas』、『That Lucky Old Sun』、『Brian Wilson Reimagines Gershwin』、『In the Key of Disney』にも参加した。
2012年、ジェフリーはブライアンとビーチ・ボーイズが結成50周年を記念してリユニオンした際に参加。翌年、彼はブライアンとの仕事を再開したが、その後に別れ、2014年からビーチ・ボーイズのツアー・バンドに参加した。2019年まで活躍したが、未分化甲状腺がんと診断され、バンドを離れることを余儀なくされた。