"Weird Al" Yankovic / Eat It
パロディ音楽家
アル・ヤンコビック("Weird Al" Yankovic)は「今年、8000万回ストリーミングされたから、計算が正しければ12ドルくらいになると思う」とSpotifyのロイヤリティをディスったビデオが話題を集めたことについて反応。12ドルはジョークだと認めつつ、楽曲のロイヤリティはレコード会社やソングライターなどと分けなければならないから、「みんなが思っているよりも、僕の稼ぎは12ドルに近いよ」と話しています。
アルは先日、Spotifyで配信されたビデオの中で「今年、Spotifyで8000万回以上ストリーミングされたと聞いているよ。ということは、僕の計算が正しければ、僕は12ドル(約1800円)を稼いだことになるね.....レストランでおいしいサンドイッチを食べるのに十分な金額だ。応援ありがとう。サンドイッチもありがとう」と述べていました。
このビデオは海外ではバイラルになりましたが、彼は「ただふざけてやっただけ」と述べています。
「マネージャーから“Spotifyが今年のリスナーに感謝するために30秒のビデオを作ってほしいと言っている”と言われたので、“8000万回ストリーミングされたから、計算が正しければ12ドルくらいになると思う。サンドイッチをありがとう”と言ったんだよ。8,000万回というのは、僕のマネージャーに聞いたんだけど、だいたい合ってると思うよ。12ドルというのはコミカルな効果を狙った誇張だけどね」
彼の説明によれば、このジョークは「Spotifyがアーティストに低賃金を支払っていることは有名だから」というもので、オチは誇張されていたものの、彼はこう指摘しています。
「“計算してみたら、彼は12ドル以上稼いでいる”と言う人もいた。そうだね、あれはジョークだよ。でも、一部の人が言っているほど稼いでいないよ。僕はロイヤリティをレコード会社と分けなければならない、レコード会社は多額のロイヤリティを持っていくし、僕のアルバムに参加しているすべての音楽出版社やソングライターとも分けなければけならないからね。だから、みんなが思っているよりも、僕の稼ぎは12ドルに近いよ」
アルは業界の経済的な現実に直面しなければならないとも話しています。
「アルバムをリリースしなくなったのには理由があるんだ」 と彼は言い、前作『Mandatory Fun』(2014年)がチャート1位を獲得したものの、ゴールド・アルバムにさえならなかった事実を指摘しています。
「みんな、アルバムを買わなくなった。ほとんどの場合ね。テイラー・スウィフトはうまくやっているよね。でも、レコーディング業界は大変なんだ。それが僕がツアーをたくさんしている理由のひとつ。ツアーは大好きだし、収入も保証されているしね。一方、君も知っているように、アルバムの売り上げは以前とは比べものにならないんだ」