エイプリル・ワインを率いたマイルス・グッドウィン死去

カナダのロックバンド、エイプリル・ワイン（April Wine）の創設者で、シンガー／ギタリスト／ソングライターとしてバンドを率いたマイルス・グッドウィン（Myles Goodwyn）が死去。バンドの広報担当が発表。75歳でした。

死因は明らかにされていませんが、グッドウィンは2023年初頭に健康問題でツアーから引退していました。

2022年12月、ツアーからの引退を発表した際、「まだバンドで作曲、レコーディング、プロデュースをしていますが、ツアーからは正式に引退します。ライヴ、ファン、そして長年親交のあった他のバンドと会えなくなるのは寂しいですが、健康上の理由でこの決断が必要になりました」と述べていました。グッドウィンのエイプリル・ワインでの最後のライヴは、2023年3月2日でした。

グッドウィンは1969年、エイプリル・ワインを結成。45年間のレコーディング・キャリアの中でトータル1,000万枚以上のアルバムを売り上げた16枚のスタジオ・アルバムに参加した。

1976年の『The Whole World's Goin' Crazy』はカナダでナンバーワン・アルバムとなり、バンドは本国で30枚以上のシングルをヒットさせた。1981年のアルバム『The Nature of the Beast』は100万枚以上を売り上げ、アメリカにおける彼らの最大の商業的ヒットとなった。このアルバムはまた、彼らの最大のヒット曲「Just Between You and Me」を生み出し、最高21位を記録した。

エイプリル・ワインは1986年に一旦解散したが、1992年に再結成。バンドは長年にわたって多くのラインナップ変更を経験したが、グッドウィンは唯一不変の存在であり続け、バンドの全リリースに参加した唯一のミュージシャンであった。

エイプリル・ワインは2010年にカナダ音楽殿堂入りを果たし、グッドウィンは2003年にカナダ音楽への影響に対してECMA生涯功労賞を受賞した。