ザ・ポーグスのシェイン・マガウアンの訃報を受け、アイルランドの大統領が追悼の声明を発表

ザ・ポーグス（The Pogues）のシェイン・マガウアン（Shane MacGowan）の訃報を受け、アイルランドの大統領であるマイケル・D・ヒギンズは長文の追悼の声明を発表しています

「世界中の多くの人々と同じように、私も今朝、シェイン・マガウアンが亡くなったことを知り、この上ない悲しみを覚えた。

シェインは音楽界で最も偉大な作詞家のひとりとして記憶されるだろう。彼の多くの曲は、彼の歌を聞く機会を奪われてしまっても、完璧に作られた詩だった。

シェインの天才的な貢献には、シェインが言うように、彼の曲が私たちの夢の尺度、つまり、多くの世界、特に愛の世界、移民の経験、そしてその経験による困難に真正性と勇気をもって立ち向かうこと、そして多くの人が目を背けてしまう人生の側面を生きて見ることを、曲の中にとらえていることです。

彼の言葉は、世界中のアイルランド人をその文化と歴史に結びつけ、最も詩的な方法で多くの人間の感情を包み込んだ。

シェインの才能は、幼い頃から母テレーズによって育まれた。テレーズ自身も、数々の賞を受賞したフォーク・シンガーであった。2017年の元旦に悲劇的な状況で命を落としたテレーズは、シェインにアイルランドの音楽と伝統を愛する心を芽生えさせ、その結果、多くの人々に喜びを与える素晴らしい音楽と歌詞を生み出した。

クリスマスに生まれたシェインが“Fairytale of New York”を書くことになったのは、おそらく何らかの運命があったのでしょう。この不朽の名作は、次の世紀以降もクリスマスのたびに聴かれることになるでしょう。同様に“Rainy Night in Soho”“A Pair of Brown Eyes”“If I Should Fall from Grace with God”、その他多くの曲も、この先何年、何十年と生き続けるでしょう。

私は“Haunted”を思い浮かべ、そしシェインとシネイド・オコナーの2人が立て続けにこの世を去ったことの特別な切なさについても考えている。

2018年1月、60歳の誕生日を迎えたシェインにナショナル・コンサートホールで生涯功労賞を贈ったことは、アイルランド大統領として大変光栄なことだった。当然の栄誉である。

シェインの妻ヴィクトリア、妹のシボーン、父モーリス、ポーグスやその他のプロジェクトのバンド仲間、そして多くの友人や家族に深い哀悼の意を表します」

この投稿をInstagramで見る

President Michael D. Higgins(@presidentirl)がシェアした投稿