ザ・ポーグス(The Pogues) のフロントマン、
シェイン・マガウアン(Shane MacGowan) が死去。65歳でした。
以下、ザ・ポーグスの声明より
「シェイン・マガウアンの妻ヴィクトリア・メアリー・クラーク、妹のシボーン、父モーリスに代わって声明を発表します。
シェイン・マガウアンの逝去を深い悲しみとともに謹んでお知らせいたします。
シェインは今朝(2023年11月30日)午前3時、妻のヴィクトリアと家族に見守られながら静かに息を引き取りました。祈りと最後の儀式が行われ、家族に安らぎを与えました。
彼は妻のヴィクトリア、妹のシボーン、父のモーリス、家族、そして多くの友人たちを残して亡くなりました。
さらなる詳細はまもなく発表されますが、家族はこの非常に悲しい時にプライバシーを守るよう求めています」
シェインは近年、何年も健康問題を抱えていました。2015年に転倒して骨盤を骨折し、2020年には膝を骨折して靭帯を断裂したため、晩年は車椅子の生活を余儀なくされていました。また2022年には脳炎で入院し、最近では今年6月に感染症のため入院、先週退院していました。正確な死因はまだ明らかにされていません。
シェイン・マガウアンは1957年12月25日イギリス・ケント出身。1976年、パンク・バンド、The Nipple Erectors(後にThe Nips)に加入する。これは彼にとっての最初の音楽グループだった。
その後、1982年にザ・ポーグズを結成。エルヴィス・コステロがプロデュースを務めた2ndアルバム『Rum Sodomy & the Lash』のヒットで人気を博す。彼らの最も絶賛されたアルバムは続く3rdアルバム『If I Should Fall from Grace with God』(1988年)で、これはバンドの商業的成功の頂点でもあった。カースティ・マッコールを迎えた「Fairytale of New York(邦題:ニューヨークの夢)」の世界的大ヒットで一躍スターに。この曲は今でもクリスマスの根強い人気曲となっている。
シェインは飲酒問題のため、1991年にザ・ポーグズを解雇される。その後、シェインはシェイン・マガウアン&ザ・ポープスを率いて2枚のアルバムをリリースした。
ザ・ポーグズはシェイン抜きで2枚のアルバムをリリースした後、1996年に一旦解散した。その後、ザ・ポーグズは2001年に再びシェインを迎えて再結成し、2014年にバンドが解散するまでシェインはヴォーカルを務めた。
シェインはアレックス・コックス監督の『ストレート・トゥ・ヘル』(1987年)や、ジョニー・デップ主演、ローレンス・ダンモア監督の『リバティーン』(2004年)など映画にも出演した。
また近年には、シェインをテーマにしたドキュメンタリー映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた(原題:Crock of Gold - A Few Rounds with Shane MacGowan)』も公開された。
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