HOME > ニュース >

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン/ブライアン・イーノ/プライマル・スクリームほか4000組を超えるアーティストがガザ即時停戦を求める公開書簡に署名

2023/11/23 18:46掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Musicians for Palestine
Musicians for Palestine
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのザック・デ・ラ・ロッチャとトム・モレロ、ブライアン・イーノ、プライマル・スクリーム、モグワイ、マーズ・ヴォルタのセドリック・ビクスラー・ザヴァラ、パルプ、フガジのギー・ピチョット、ビキニ・キル、スリーター・キニーなど、4000組を超えるアーティストたちが、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求める公開書簡に署名しています。

「Musicians for Palestine(パレスチナのための音楽家たち)」という旗印の下、アーティストたちは、この地域での即時停戦を求める公開書簡に署名しています。

以下、公開書簡より

「黙っているわけにはいかない。

これは、人間の尊厳を尊重する何百万もの世界中の人々にとって真実の瞬間であり、音楽家である私たちも例外ではない。私たちは生命のため、愛のため、正義のため、そして平和のために立ち上がります。私たちは、愛する人を失ったパレスチナ/イスラエルのすべての人々とともに哀悼の意を表します。私たちは彼らの悲しみと痛みを共有しています。

ガザに住む230万人のパレスチナ人(その半数は子どもたち)に対して展開されている人的大惨事は、米国を拠点とする著名なイスラエル人ジェノサイド研究者Raz Segalや、国連の元人権高官Craig Mokhiberの言葉を借りれば、“ジェノサイドの教科書的事例”である。

このような不正義を前にして、私たちは中立ではいられない。

17年にわたるイスラエルの封鎖、いまや“完全包囲”によって、ガザは極めて住みにくい場所になっているので、私たちは黙っているわけにはいかない。ガザの水はほとんどすべて、人間が飲むには適さない。医療システムはほとんど崩壊している。子どもたちの大半は貧血で、多くが深刻な栄養失調に苦しんでいる。

私たちは音楽家として、虐げられた人々の声を高め強めます。私たちは、あらゆる形態の抑圧を非難する。民間人に危害を加えることを非難するのと同じように、彼らのアイデンティティがどうであれ、ためらうことなく非難する。解放の精神を持つブラジルの哲学者Paulo Freireが私たちに思い出させるように、すべての暴力を終わらせるためには、その根本原因である抑圧を終わらせるために、たゆまぬ努力をしなければならない。

イスラエルによる軍事占領とパレスチナ人に対するアパルトヘイト体制--国際的、パレスチナ的、イスラエル的人権団体の代表的な見解--が75年間続いてきた今、私たちは黙っているわけにはいかない。

私たちは、反黒人主義、反ユダヤ主義、イスラム嫌悪、反アラブ主義、反パレスチナ主義を含む、あらゆる形態の人種差別に断固反対する。コミュニティや民族全体を非人間化したり、悪魔化したり、集団的に非難したりする人々は、私たちの集団的な解放を妨げるだけである。

私たちは、自由、正義、平等な権利を求めるパレスチナ人民の闘いに連帯し、共に声をあげます。私たちは、説明責任を果たし、不正義と闘い、自由と公正な平和、そして尊厳を追求するために、世界中の草の根活動家やアーティストが平和的手段を主張し、関与する自由を支持します。

私たちは黙ってはいられない。私たちは、南アフリカのアパルトヘイト撤廃に貢献した“アパルトヘイトに反対するアーティストたち(Artists Against Apartheid)”からインスピレーションを得ています。 私たちの音楽が、どこであろうと抑圧や人権侵害をごまかすために使われることを拒否します。私たちは、すべての政府がイスラエルや人道に対する犯罪に関与しているその他の国家に武器や軍事資金を送ることをやめるよう主張します。

今日、私たちはガザでの即時停戦と人道支援、そして包囲の終結を要求する。その翌日には、すべての人のための公正で平和な未来というビジョンが、私たちの最も緊急な課題でなければならない。私たちは、このビジョンを共有するすべての人々に、私たちとともに行動することを強く求めます」

■「Musicians for Palestine」公式サイト(署名したアーティストたちの一覧もあります)
https://musiciansforpalestine.net/2023-letter/