スパイス・ガールズ(Spice Girls)や
リンキン・パーク(Linkin Park)をはじめとする多くのミュージシャンたちの成功に大きな役割を果たした、ワーナー・ブラザースやヴァージン・レコードなどの元トップ、フィル・クアルタラロ(Phil Quartararo)が死去。米ビルボード誌によると、死因は膵臓がんで、11月22日の朝、ロサンゼルスで亡くなりました。67歳でした。
“フィルQ”として知られるフィルは80年代半ばにはアイランド・レコードのプロモーション担当シニアVPとしてU2をポップ・ラジオでブレイクさせ、90年代にはヴァージン・レコード・アメリカのCEO兼社長としてスパイス・ガールズのマーケティング・プランを練り、長年にわたってマドンナ、コールドプレイ、スマッシング・パンプキンズ、フェイス・ヒル、グリーン・デイらと仕事をしてきました。ポーラ・アブドゥルは声明の中で、「フィルは他の誰よりも私を信じてくれました。ヴァージン在籍中、彼の絶え間ないサポートは比類ないものでした。彼がいなくなって寂しいです」と述べています。
フィルはブルックリン出身。大学卒業直後の1977年、彼はA&Mレコードのラジオ・プロモーション部門でキャリアをスタートさせた。その後10年間、RCA、アイランド・レコード、Artist Recordsのプロモーション部門でキャリアを積み、1986年にヴァージン・レコードの米国部門に移る。同社には1997年まで在籍し、CEO兼社長にまで上り詰めた。
その後、ワーナー・ブラザース・レコードの社長に就任し、2002年まで務めた。その後、EMIミュージックの配給部門の社長に就任し、その後数年間はギブソンとフェンダー・ギターの取締役、Shazamのコンサルタントを務め、2016年にはジャネット・ジャクソンのリズム・ネイション・レコーズの社長に就任し、3年間務めた。2019年にはハロー・グループのエンターテイメント会社に加わり、亡くなるまでそのポストを務めた。