ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラー　ギター・コレクション120本をチャリティーのためにオークションへ

ダイアー・ストレイツ（Dire Straits）のマーク・ノップラー（Mark Knopfler）は、自身の50年にわたるキャリアを網羅するギター・コレクション120本をチャリティーのためにオークションに出品することを発表。収益の25％は慈善団体に寄付されます。ノップラーは「手放すのは悲しいけど、一緒に素晴らしい時間を過ごしたし、全部を弾くことはできないよ」とコメントしています。

オークションは1月にロンドンのクリスティーズで行われる予定で、120本のギターとアンプが出品されます。

ノップラーは、イングランド北東部で育った頃と同じように、どこに行っても通りを横切って、楽器店のウィンドウに並んだギターを眺めていたという。

「小さい頃からそうしてきたんだ。60年以上、この恋と一緒に生きてきたんだ。大切な6弦の仲間たちをケースから出してクリスティーズに預け、新しい持ち主と新しい冒険をさせる時が来た。手放すのは悲しいけど、一緒に素晴らしい時間を過ごしたし、全部を弾くことはできないよ」

ノップラーは小さな頃、街の楽器店のディスプレイを何時間も眺め、ギターを手にする日を夢見ていたとBBCに語っています。

「初めて勇気を出して、震える指で壁からギターを取ったときのことを今でも覚えている。スパニッシュ・ギターだったんだけど、店にいたジョーディ（※ニューカッスルの生まれの人）の一人が“それを落としたら、お前を落とすからな”と言っていた。弾き方も知らなかった。ただ、それを手にすることに必死だったんだ」

オークションに出品されるギターの中には、ノップラーが2001年のSailing to Philadelphiaツアーと2008年のKill to Get Crimsonツアーで使用した1959年製ヴィンテージのギブソン・レスポール・スタンダードがあります。落札予想価格は30万～50万ポンド（約5600万円～約9300万円）。

また、ノップラーがダイアー・ストレイツの代表曲2曲「Money for Nothing」と「Brothers in Arms」のレコーディングに使用した1983年製レスポールもオークションに出品されます。彼は、1985年の＜ライブ・エイド＞のステージで、スティングが「Money for Nothing」のヴォーカルを担当した際にもこのギターを使用しました。このギターの落札予想価格はは10,000～15,000ポンド（約200万円～約280万円）。

ギターの一部は、1月31日にロンドンで販売される前に、12月にニューヨークで展示される予定です。

以下はノップラーがお気に入りのギターについて語る映像