NHK『世界サブカルチャー史 欲望の系譜「日本 逆説の60-90s 第3回」』(c)NHK
サブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる戦後日本もう一つの軌跡。NHK 『世界サブカルチャー史 欲望の系譜』の日本編(シーズン3)「日本 逆説の60-90s」がNHK BSでアンコール放送決定。BS版(90分版)が12月4日(月)から4週連続で放送されます。この日本編は第60回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞を受賞しています。
■『世界サブカルチャー史 欲望の系譜 シーズン3 日本 逆説の60-90s』全4回
●第1回 NHK BS 12月4日(月)午後11:30~翌前0:59
大反響のシリーズ、シーズン3は日本編全4回、60年代から。戦後の日本社会の軌跡を様々な角度から読み解く。時代の空気は?声なき声を聞く異色の現代史。語り玉木宏。
歴史に埋もれたリアルを映像で再発見する旅の初回。高度成長の豊かさが語られる60年代だが歪みも。大島渚、篠田正浩らの若手監督たちが新しい波を起こす。その期待に応えた女優・加賀まりこも時代の空気を証言。松岡正剛も実感を語りつつ日本のサブカルチャーの特異性を語る。どこにこの国の「曲がり角」はあったのか?社会の空気の変化を見据える全4回。サブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる戦後日本もう一つの軌跡。
●第2回 NHK BS 12月11日(月)午後11:30~翌前0:59
シーズン3日本編第2回は1970年代。戦後の日本社会の軌跡を様々な表現、流行など時代の空気を感じ、読み解く、想像力の旅。声なき声を聞く異色の現代史。語り玉木宏。
2度のオイルショックなどで停滞の時とイメージされ、若者たちも「シラケ世代」などとレッテルが貼られた70年代。だが、その憂鬱と屈折の中で豊かなサブカルチャーが花開いていた。アンノン族、ウーマンリブ、四畳半フォーク、SFアニメ、オカルトブーム、松岡正剛、林真理子らが社会の空気を証言、そこから時代を可視化する。ゴジラからヤクザ映画までサブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる戦後日本のもう一つの軌跡。
●第3回 NHK BS 12月18日(月)午後11:30~翌前0:59
日本編第3回は80年代。バブルとレッテルが貼られる時代だが、「泡」の中にあったリアルは?声なき声を聞き、オルタナティブな可能性を考える異色の現代史。語り玉木宏。
華やかな景気のいいバブル伝説で語られる80年代だが様々な葛藤が潜在していた。経済大国と称されることに晴れ晴れしさとともに戸惑いも感じていた日本人。お笑い、アイドル、広告文化、ギョーカイ的な「軽チャー」が行き交う中、YMOは、糸井重里は、森田芳光は何を見ていたのか?ニューアカデミズムとは何だったのか?ポップとシリアスが交差する時代、サブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる戦後日本もう一つの軌跡。
●第4回 NHK BS 12月25日(月)午後11:30~翌前0:59
日本編90年代、いよいよ最終回。バブル崩壊後の停滞の中咲いたサブカルチャー。もう一つの時代の読み解き方、日本社会の可能性を考える、異色の現代史。語りは玉木宏。
90年代バブル崩壊。80年代までの勢いは影をひそめ、就職氷河期、ひきこもりなどが時代の言葉として広がり、社会の空気は委縮を始める。しかし、そうした鬱屈で語られる時代だからこそ、様々なサブカルチャーが花開き、経済の凋落と反比例するかのように、アニメ、マンガが世界の人々の心を捉え始める。そもそも日本のサブカルチャーとは何だったのか?サブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる戦後日本のもう一つの軌跡。
番組ページ
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