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小松左京『日本沈没』50年 文化放送が特番を12月26日から三夜連続放送 50年前のラジオドラマのリマスター放送も

2023/11/21 17:48掲載(Last Update:2023/11/21 18:12)
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小松左京 写真:小松左京ライブラリ提供
小松左京 写真:小松左京ライブラリ提供
小松左京が小説『日本沈没』を発表してからちょうど50年。文化放送では、50年前に放送されたラジオドラマ版のリマスター放送に加え、なぜ小松左京は『日本沈没』を生み出したのか?などを専門家や身近な人たちの証言をもとに特集する特別番組『文化放送年末スペシャル「日本沈没」を探す旅』を12月26日(火)~28日(木)の三夜連続で放送します。

以下インフォメーションより

今年は関東大震災から100年の節目の年でした。そしてSF界の巨人、小松左京による小説「日本沈没」の発表からちょうど50年にもあたります。関東大震災から50年目にこの小説は生まれました。小松左京は関東大震災を体験した母親から直接その恐ろしさを繰り返し聞かされて育ったこともあり、それが「日本沈没」に大いに反映されています。

半世紀の時を過ぎて読み返すと、「日本沈没」が単なる空想的SFではなく、列島の質量まで計算し、地震のメカニズムを徹底的に探究したうえで、来たる地震への警鐘も含んだ科学作品であることがわかります。

累計500万部近く売れたこの作品は、生みの親である小松左京亡き後も成長し、現在も漫画、テレビドラマ、アニメなどで再生産が続いています。小松左京という知の巨人は、今も我々に警鐘を鳴らし続けているのです。

実は、文化放送と小松左京は少し縁があります。小説が発表されたその年に、この作品の持つエネルギーの大きさに気づいた当時の文化放送プロデューサーが、「ここを過ぎて悲しみの都へ」というタイトルでラジオドラマ化しました。

今回三夜連続で放送する特別番組では、この50年前のラジオドラマをリマスタリングし、鮮やかな音声でリスナーの耳にお届けするとともに、なぜ小松左京は「日本沈没」を生み出したのか?「災害について」「日本について」「未来について」どのように考えていたのか?専門家や身近な人たちの証言をもとに、3日間にわたり、じっくりと考えてゆきます。

番組全体の案内役は、やはり両親が関東大震災を体験した喜劇役者の伊東四朗が務めます。小松左京の6歳年下で、肉親の関東大震災体験や戦時中の自身の空襲体験など、同じ時代を生きて小松左京との共通体験を持つ名喜劇役者が、独自の目線で日本沈没を見つめ、そして小松左京を語ります。

■『文化放送年末スペシャル 「日本沈没」を探す旅』

放送時間:
2023年12月26日(火)第一夜 午後7時00分~7時55分
2023年12月27日(水)第二夜 午後7時00分~7時55分
2023年12月28日(木)第三夜 午後7時00分~7時55分

案内役: 伊東四朗(喜劇役者)

出 演:濱井武(光文社元常務)、山岡耕春(名古屋大大学院教授)、小松実盛(左京氏次男) 他