サイケデリック・ファーズ(The Psychedelic Furs)や
ウェイトレシズ(The Waitresses)、
リキッド・ソウル(Liquid Soul)などで活躍したサックス奏者の
マーズ・ウィリアムズ(Mars Williams)が死去。シカゴ・トリビューン紙によると、ウィリアムズは約1年前に「膨大部がん」と診断されて闘病生活を送っていましたが、11月20日に亡くなっています。68歳でした。
サイケデリック・ファーズはSNSで追悼コメントを発表しています。
「僕たちは悲しみに打ちひしがれている。偉大なマーズ・ウィリアムズよ、さようなら。ゆっくり休んでください。1955-2023」
マーズ・ウィリアムズはイリノイ州エバンストン生まれ。シカゴのフリー・ジャズ・グループNRGアンサンブルや、ニューウェイヴ・バンドのウェイトレシズ(「Christmas Wrapping」の象徴的なサックス・パートは彼)で活動した後、1983年にサイケデリック・ファーズに加入。1984年のアルバム『Mirror Moves』と1987年のアルバム『Midnight to Midnight』に参加。1989年にバンドを脱退したが、2005年に再加入し、2020年のカムバック・アルバム『Made of Rain』でサックスを録音。先日開催された音楽フェスティバル『Darker Waves』での共演が最後となった。
ウィリアムズはサイケデリック・ファーズを離れていた間、アシッド・ジャズの草分け的グループ、リキッド・ソウルを結成した。2000年の『Here's the Deal』はグラミー賞のベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバムにノミネートされた。ビル・クリントンの大統領就任式でも演奏したこともあった。
ウィリアムズはまた、ビリー・アイドル、パワー・ステーション、キラーズ、ウェイン・クレイマー、ダーティ・プロジェクターズらと共演した。