ラッシュ(Rush)の
ゲディー・リー(Geddy Lee)によると、彼らの代表曲のひとつである大曲「2112」の映画化のアイデアは何年も前から断続的に彼に届いているそうですが、気に入ったものがなかったという。リーは映画化に否定的ではなく、vultureのインタビューの中で「映画化されるべき曲」のひとつに「2112」を選んでいます。もう1つとして、ニール・パートも熱望していたというアルバム『Clockwork Angels』を挙げています。
■映画化されるべき曲
「誰かがやろうと思えば、全く違うタイプの映画を作ることができそうなのが2曲ある。
“2112”は“集団に対抗する個人”というSF的な物語であることは間違いない。その設定は映像的な解釈に適していると思う。それがやり過ぎかどうかは分からない。『スター・ウォーズ』には何世代もの作品がある。新しい領域ではないけれど、あの物語にはこのジャンルに通じるものがあるんだ。
しかし、もっと重要で、もっとオリジナルなのは、アルバム『Clockwork Angels』全体を解釈してほしいということ。世間知らずの純真無垢な人間が、夢を叶える場所を求めて世界に飛び出していくという古典的なストーリーがベースになっている。彼は、騙されたり、そこから立ち直ったり、恋に落ちたり、失恋したりと、人生のさまざまな局面を経験し、そのすべてが彼の人生の充実につながっていく。それはファンタジーの物語に適しているけど、必ずしもSFファンタジーの物語とは限らない。『ラスト・オブ・アス』や『ゲーム・オブ・スローンズ』のような作品を考えると、今や映画はどこの世界にも行ける。『Clockwork Angels』の核心にある物語は生命の輪なんだ。
僕は何年も前から断続的に“2112”の(映画化の)アイデアをもらったりしてきたけど、本当にその道に進みたいと思わせるものはなかった。ニールが常に、何らかの形で『Clockwork Angels』の物語をスクリーンに登場させたいと思っていたことは知っている。それは彼にとって大きなことで、彼はそれを実現させたいと思って仕事をしていた。いつか実現するかもしれない」