ラッシュ(Rush)の
ゲディー・リー(Geddy Lee)は、バンド初期に
キッス(KISS)のオープニング・アクトを務めた時のことを振り返り、ラッシュがキッスから何を学んだのかを語っています。
これは1974年のことで、ちょうどドラマがニール・パートに交代した頃でした。カナダのCBCニュースの番組『The National』に出演したリーは、当時のことをこう振り返っています。
「1974年に初めて国境を越えてアメリカに渡ったとき、僕らはとても青かった。ライヴのオープニングの時、僕たちはとても未熟だったし、プロ用のケースもほとんど持っていなかった。コーラの空き箱でケーブルのいくつかを運んでいた。
だから、学ぶことがたくさんあった。短い(オープニング)セットの後、毎晩ステージの脇に座って、すべてのバンドを見ていた。
キッスは本当に印象的だった。彼らのロード・クルーは信じられないほど僕らに親切だったし、バンドのメンバーも僕らにとても協力的だった。彼らは文字通り爆発的な花火を打ち上げていた。彼らは懸命に働き、すべて演出され、すべてが完ぺきだった」
リーはさらに踏み込んで、キッスから学んだことは必ずしも彼らの音楽についてではなく、むしろ彼らがどのようにライヴに取り組むか、そして彼らがいかに信じられないほどプロフェッショナルであるかということだと指摘しています。
「学ぶべきことはたくさんあったし、受け入れるべきこともたくさんあった。僕らにとっては、彼らの音楽がどうこうということではなかった。もちろん好きな曲もあったし、興味のない曲もあった。でも、彼らのビジネスの進め方は本当に勉強になったよ」