Joe Perry & Brad Whitford (Image credit: Kevin Mazur / Getty Images)
有名ギタリストたちが語る「エアロスミスのお気に入りのギターの瞬間」。ブライアン・メイ、ニッキー・シックス、マーティ・フリードマン、スティーヴ・ルカサー、スティーヴ・モーズ、ザック・ワイルド、ナンシー・ウィルソン、ポール・ギルバート、エイドリアン・ヴァンデンバーグ、オリアンティ、アレックス・スコルニック、マイケル・スウィート、ヴィニー・ムーア、トレイシー・ガンズ、アンディ・ティモンズ、マックス・カヴァレラ、ジョン5が語っています。米Guitar World企画
■ブライアン・メイ
「エアロスミスのギターで一番好きな瞬間?おそらくアルバム『Rocks』全曲だね。発売前にジョーがカセットテープをくれたんだ、今でも大切にしているよ。僕が最も偉大だと思うのは、おそらく“Sweet Emotion”の、一種のコーラスのようにヴァース(Aメロ)の後に続くヘッドバンギング・リフ。素晴らしい! 彼らがライヴでこの曲を演奏するときは、いつも重厚な感動に包まれる。エアロスミスが大好きだよ」
■ニッキー・シックス
「エアロスミスのサウンドにとって、デュエル・ギターがいかに重要かということを考えると『Rocks』の“Last Child”が思い浮かぶ。冒頭の不気味なマイナーから、ヴァースでの簡略化されたブギ、曲が終わりに向かうにつれての幾重にも重なるレイヤーまで、これはエアロスミスの最高傑作だ」
■マーティ・フリードマン
「エアロスミスは神だ!メガデスがエアロスミスと一緒に全米ツアーをしたときは“本当にこんなことをしているなんて信じられない!”という瞬間のひとつだった。僕は彼らのキャリアの中でメガヒットを飛ばした部分に畏敬の念を抱いているけど、僕にとっては『Rocks』が常に彼らの決定的な作品だ。
曲、演奏、アルバム・カヴァー、プロダクションなど、すべてがクールで、ディスコが世界を支配していた当時を考えると、その素晴らしさは格別だった。ヴォーカルが録音される前のラフ・ミックス段階のブートレグも持っている。彼らは命懸けで演奏していた」
■スティーヴ・ルカサー
「“Sweet Emotion”だね。いくつかの理由がある。キラー・リフとキラー・チューンであるだけでなく、ギターの音色が毎回僕を笑顔にしてくれる!ジョーとブラッドの素晴らしいインタープレイは、簡単なことではない」
■スティーヴ・モーズ
「僕の好きな3つのパートは、すべて同じ曲の中にある。“Walk This Way”だ。まず、オープニングのリフがとてもリズミカルで効果的。第二に、ヴァースのリズム・パターンは、ブギ・ウギ・タイプのリフの創造的なバリエーションだ。第三に、ソロには短いメロディックなフレーズがたくさんあり、とてもパワフルだ」
■ザック・ワイルド
「ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが史上最高のギター・デュオである理由はいろいろあるけど、エアロスミスの初期アルバムにおける彼らの作曲、演奏、プロデュースだけでも、殿堂入りする価値がある! “Dream On”はピアノの曲だが、ギターの構成と演奏は本当に素晴らしい。(ヴォーカルが始まる前の)ギターのイントロが素晴らしく、時代を超越していることに、いつも驚かされるよ」
■ナンシー・ウィルソン
「ハートは70年代後半に何度かエアロスミスのオープニングを務めたけど、彼らのオープニングを務めたことで私たちのクールさは4倍になった。ジョーとスティーヴンは私たちにすごく優しかったし、よくあるヘッドライナー・バンドによるオープニング・バンドへの妨害行為もなかった。
プラグを抜かれたり、PAシステムが半分の音量で流れたりすることに悩まされてきたけど、エアロスミスは一流だった。スティーヴンは、ミック・ジャガーのアメリカの弟のような存在で、控えめに言っても早熟だった」
■ポール・ギルバート
「“Three Mile Smile”の最後のソロは、低いE弦のスライドから始まり、爆発的に演奏される上弦に入る。ほんの数秒だけど、何度聴いても飽きない。ペリーかウィットフォードか?わからないけど、どっちも好きだよ(編集部注:ウィットフォードはペリーだと認めている)」
■エイドリアン・ヴァンデンバーグ
「エアロスミスを“アメリカのローリング・ストーンズ”と呼ぶのは、よくあることだけど、僕には全くピンとこない。ジョーとブラッドによる威風堂々としたグルーヴ、クールなギターワークと素晴らしいソロ。彼らには、ブルースをベースとしたポップな曲ではなくとも、有機的で紛れもないエアロスミスらしい度胸、自信、態度を持ったラジオ向きな曲に仕上げるパワー、才能、個性がある。
僕は(残念ながら)ポップ志向の母国オランダで“Dream On”がヒットして以来のファンで、今でもファンだ。大ファンだよ!」
■オリアンティ
「ジョー・ペリーのギターで一番好きな瞬間のひとつは、80年代の子供の頃にテレビで初めて“Walk This Way”を観たとき。あのリフはとてもヤバくて、すぐに覚えたいと思った!もうひとつの瞬間は、『ダーク・シャドウズ』のプレミアでジョー・ペリー、スティーヴン・タイラー、アリス・クーパーとジャムできたことね」
■アレックス・スコルニック
「“Walk This Way”は史上最高の単音リフのひとつ。パーラメント・ファンカデリックやオハイオ・プレイヤーズなどにあった、よりロック的なファンキーさがあると思っていたので、“Walk This Way”がRun-DMCで再びヒットしても驚かなかった。僕にとっては、あの凄まじくアティテュードを煽る単音リフが最も重要な要素なんだ」
■マイケル・スウィート
「『Rocks』は、他のどのエアロスミスのアルバムよりも僕の興味を引いたアルバムだ。ギターの音色は重厚で、演奏もしっかりしている。このアルバムは、今もなお、他のアルバムにはないエッジの効いたサウンドを聴かせてくれる。曲も完璧に流れるように一貫性を持って書かれている。個人的に一番好きなエアロスミスのギター・アルバムだ」
■ヴィニー・ムーア
「エアロスミスの好きな瞬間は挙げればきりがないほどたくさんあるけれど、“Last Child”はずっと好きな曲のひとつだ。あの曲はすべてがキラーだ。メインのギター・リフはとてもヤバい。子供の頃、この曲が弾けたらいいなと思って、聴きながらエアギターをやっていた。この曲のグルーヴが大好き。中間のソロは2つの音を半音で弾くところから始まり、とてもキャッチーで耳に残る。
クールなフレーズが続き、キャッチーな小さなハーモニー・パートが続く。多くの音でピックが弦に当たっているのが聴こえるのが素晴らしいと思う。とても生々しいサウンドだ。フェードアウトのギターのフレーズも素晴らしい。すべてのギターも曲全体も大好きだ。この曲を聴くと、ギターがうまくなりたいと思っていた子供の頃に戻ったような気持ちになるんだよ」
■トレイシー・ガンズ
「エアロスミスの『Live!Bootleg』は、子供の頃によく聴いて、一緒に演奏していたアルバムのひとつだ。ブラッド・ウィットフォードによる“Kings and Kings”のソロは、ロック史上最高傑作のひとつだよ」
■アンディ・ティモンズ
「彼らはいつだって、信じられないような威勢の良さを持った、最もグルーヴィーなアメリカン・ロック・バンドのひとつだが、バラードの“Dream On”はいつも僕のお気に入りだ。エアロスミスの偉大さを体現している」
■マックス・カヴァレラ
「『Rock in a Hard Place』のギター、特に“Lightning Strikes”がとても好きだ。ブラジルに向かう途中の空港で彼らに会ったのを覚えている。1994年のことだ。...少しくだらない話をして、結局リオ行きの同じ便に乗ったんだ」
■ジョン5
「子供の頃、“Dream On”のイントロを聴いたとき、僕の人生は大きく変わった。とても美しくて、どうしてこんな曲を書いたり演奏したりできるんだろう? それはずっと消えないで残っている。今まで聴いたことのないような美しい音楽だった」。
Guitar Worldでは上記を含めて計37人のギタリストに話して聞いています。
詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.guitarworld.com/features/legendary-guitarists-favorite-aerosmith-guitar-moments