ビリー・アイドル(Billy Idol)は、1983年アルバム『Rebel Yell(邦題:反逆のアイドル)』のリリースの際、ジャケット・カヴァーでレコード会社のクリサリス・レコードと対立。アイドルは、自分の意見を通すために、麻薬の売人を巻き込んで反逆したという。逸話を米Yahoo Musicの新しいインタビューの中で語っています。。
「俺の最初の(ソロ)アルバムは82年に出ていて、クリサリスは次のアルバムを83年に出したがっていたんだが、かなりの時間を費やしてしまったから、もうその年の後半になってしまっていた。アルバムのジャケットが作られたんだが、見た目がちょっと違っていて、彼らは“このまま出す”と言っていた。俺は“ちょっと待てよ。俺たちはこのアルバムに一生懸命取り組んできた。このアルバムが最高なものにするのに6ヶ月を費やしたのに、それを正しくないカヴァーで出すのかよ!”と思って、それでエレクトリック・レディ(スタジオ)に行って、マスターテープと思われるものを手に入れて、それをヘロインの売人のジェイムズに渡したんだ」
後にアイドルはスタジオから手に入れたのはマスターテープではなかったことを知りますが、いずれにせよ、彼の強硬な戦術は効果がありました。
「俺は(クリサリスに)言った。“あの男は路上生活者だ。あいつはお金が必要だ。だから、あまり長くゴタゴタしていると、あいつは(テープを)ブートレグにしてしまうだろう。あいつは長時間待つつもりはないんだよ!”とね(笑)。
ジェームズは実際にはそんなことはしなかったと思う。でも、レコード会社を死ぬほど怯えさせるのは最高だった。それは本当にレコード会社を苦しめた。彼らは俺たちを苦しめたから、少しお返してしてやったんだよ! そして、彼らはすぐに俺の言うことを聞くようになった。ジャケットが変わって、すべてがうまくいった。つまり、彼らはバカだったんだ。それ以来、彼らは二度と俺に対してバカなことはしなくなったよ!」
またビリー・アイドルによると、『Rebel Yell』のデラックス・エディションが2024年にリリースされる予定。ボーナス・トラックが大量に追加される予定で、そのうちのひとつは、ローズ・ロイス「Love Don't Live Here Anymore」の未発表カヴァー・ヴァージョンだという。この曲はマドンナもカヴァーしており、1984年アルバム『Like a Virgin』に収録されていますが、アイドルによると、マドンナがカヴァーしたことを知ったので当時、自らお蔵入りにしたという。