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ロバート・フリップ、フェス出演や新アルバムの噂もあったが「キング・クリムゾンが演奏する予定はない」と断言

2023/11/10 10:51掲載
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Robert Fripp
Robert Fripp
ロバート・フリップ(Robert Fripp)は英Prog誌のインタビューの中でキング・クリムゾン(King Crimson)の復活を否定。同誌は、グラストンベリー・フェス出演や新しいスタジオ・アルバムの噂もあったと紹介しますが、フリップは「キング・クリムゾンが演奏する予定はない」と断言しています。また妻のトーヤと共に毎週日曜日に公開している夫婦漫才/映像シリーズ「Toyah & Robert's Sunday Lunch」の今後についても話しています。

英Prog誌は、トニー・レヴィンがピーター・ガブリエルのツアーに参加していなかったら、クリムゾンが今年のグラストンベリーで演奏していたかもしれない、という信頼できる筋からの噂があったと紹介。しかし、フリップは「それは私には届かなかった噂です」と否定しています。また同誌は「新しいスタジオ・アルバムの噂もあったが、今ではその可能性は極めて低いようだ」とも伝えています。

フリップはインタビューの中で「キング・クリムゾンが演奏する予定はない」と断言しています。

「バンド・メンバーは、2021年末に東京で永遠の眠りにつく私たちの最後の音より、すでに2歳も年をとっている。その後、トーヤ&ロバートが始動し、現在私の活動の中心となっている。オファーは常にあると聞いているが、少なくとも今後3年間は忙しくなりそうだし、バンドのうち2人は80歳になる。そもそも、(クリムゾンの)ミュージシャンたちをすべての機材が揃った部屋に入れ、現在も一緒に良い演奏ができるかどうかを確認するには、100,000ポンド(約1850万円)かかる。誰がそれを払うんだい?

キング・クリムゾンが活動モードにあるときはいつも、私の人生で他にできることは何もない。(人生の)8割はそうだった。だから、キング・クリムゾンの中にいるよりもギタリストであることに集中し、妻と一緒にロックなグループで楽しく仕事をして、観客が素晴らしい時間を過ごすことができるのは、私にとってふさわしい場所なのです」

トーヤと共に行う「Sunday Lunch」は新型コロナウイルスのパンデミックにより行われたロックダウン中に始まりました。動機についてフリップは「妻は私に、困難な時代に人々を元気づけるのはパフォーマーの責任だと何度も言っていた」と話しています。現在、キッチンからステージへと移り、ロック・パーティー・ツアーを行っています。今後についてフリップはこう話しています。

「現在、トーヤ&ロバートの現象についてのドキュメンタリーが進行中。テレビ番組への出演も打診されている。でも、今年いっぱいはツアーをやっているので、そういった問い合わせに応じるのは難しい。

トーヤ&ロバートのライヴの目的は、キッチンにいるときと同じで、人々を元気づけること。世界にポジティブな何かをもたらすためにステージに立っています」