元ゲス・フーのランディ・バックマンとバートン・カミングス、現在のゲス・フーを訴える　「雇われカヴァーバンドがファンを騙している」

ゲス・フー（The Guess Who）のクラシック・ラインナップ時代のメンバーであるランディ・バックマン（Randy Bachman）とバートン・カミングス（Burton Cummings）は、現在ツアーでゲス・フー名義を使用しているバンドに対して訴訟を起こしました。

2人はゲス・フー名義を使用しているバンドを“バンドの名前を使ってツアーやレコーディングをしている雇われミュージシャンのカヴァー・バンド”と呼び、また、2人がまだバンドで演奏しているかのようにファンを騙していると主張。2人は2,000万ドル以上の損害賠償を求めています。

カミングスは訴状の中でこう述べています。

「この訴訟で、ランディと僕は記録を正し、歴史を書き換えようとする偽者からファンを守りたいと思っています。僕たちがいなくなった後も、ゲス・フーのレガシーは生き続けます。僕たちはレガシーが復元され、真実に保存されるようにしたいと考えています。

バートンと僕が曲を書き、アルバムを作りました。これらのアルバムでは、バートンの声と僕のギター演奏が使われています。自分たちをゲス・フーと名乗り、宣伝している人たちは、ファンを騙し、バンドのレガシーを汚しているクローンです。そろそろ本当のことが明らかになる時です」

バックマンとカミングスは訴状の中で、バンド名を所有する元ベーシストのジム・ケイルと長年のドラマーであるギャリー・ピーターソンが「ライヴ・パフォーマンスのチケットの売り上げを伸ばすために、SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミング・プラットフォームのページからカミングスとバックマンの画像を削除し、カヴァー・バンドの写真に差し替えた」と非難しています。

また、ケイルとピーターソンがカミングスとバックマンが写っている写真を使い、“雇われカヴァー・バンド”がオリジナルのゲス・フーであるとファンに信じ込ませているとしており、「カヴァーバンドの虚偽で誤解を招く発言や行為の例は広範囲に渡って横行している」としています。

バックマンとカミングスは2,000万ドルを超える損害賠償を求めており、またケイルとピーターソンに対し、「一般市民とカヴァーバンドが演奏するすべての会場に真実の広告を告知する是正措置をとること」を命じる裁判所命令を求めています。