Tears For Fears - Mad World
ティアーズ・フォー・フィアーズ(Tears for Fears)が40年前以上の1982年にリリースした「Mad World」は20年前、映画『ドニー・ダーコ』のサウンドトラックに収録されたカヴァー・ヴァージョンがヒットして人気が再燃しました。以降、さまざまなアーティストがカヴァーしていますが、ティアーズ・フォー・フィアーズ自身のお気に入りは誰のカヴァーなのでしょうか? 英ラジオ番組『Tim’s Listening Party』に出演したメンバーが、お気に入りのカヴァーを挙げています。
ティアーズ・フォー・フィアーズの
ローランド・オーザバル(Roland Orzabal)は、お気に入りのカヴァーについて尋ねられると、迷うことなくこう答えています
「スーザン・ボイルだね。とても素晴らしいんだ。彼女のアルバム(2011年の『Someone to Watch Over Me』)に収録されているよ。
いろいろな人にカヴァーされているから、誰がカヴァーしているのかわからないこともあるけれど、スーザン・ボイルは見事にカヴァーしているよ。
もう一人、リリー・アレンも素晴らしい。まさに“ワオ!”って感じだね」
カート・スミス(Curt Smith)もお気に入りを明かしています。
「ブランディ・カーライルもクールだよ。彼女は家で演奏したのをツイッターで公開していたよ」
番組で2人は、「Mad World」はもともと「Pale Shelter (You Don't Give Me Love)」のB面になる予定だったとも話しています。
ローランド:
「“Mad World”はその辺に転がっていた曲で、もともとは“Pale Shelter”のB面としてリリースされる予定だったんだ。
レコード会社に持ち込んだら(A&Rマネージャーの)デイヴ(ベイツ)に“ノー、ノー、ノー”と言われた。彼は“これはシングルだ”と言っていた。俺は“本当? わかったよ”と言ったよ。(プロデューサーの)クリス・ヒューズと一緒に仕事を始めた時のことで、それをレコーディングしたんだ。すべての人、適切な場所、適切なタイミングが組み合わさって、そしてカートが実に見事に歌い上げた。あとは歴史通りさ」
カート:
「あの時点でも十分に幸運だったけど、正直なところ、今日のようなことが起こるとは思っていなかった。僕らはすでにシングルを2曲リリースしていた。“Suffer the Children”と“Pale Shelter”があったけど、そのシングル2枚しか契約していなかった。
デイヴ・ベイツは欠点も多いし、ちょっと独断的になることもあるけど、僕たちは彼のことが大好きなんだ......。2枚のシングルは何も結果を残せなかった。ラジオでは少しは流れたけど。でも、彼はレーベルを説得してくれて、僕たちにアルバムを作らせてくれた。“Mad World”はアルバムからの実質的な最初の曲だった。
あの時点では、批評家の評価を得るためだと思っていた。デイヴでさえ、この曲がヒット・シングルになるとは思っていなかったと思う。当時重要だった雑誌、例えばNMEとかやジョン・ピールとかがアルバムの中で一番クールだと思って、この曲を気に入っていた。この曲は面白いし、他とは違うからってね。でも、この曲がこんなにヒットするとは誰も予想していなかったと思う」