ラッシュ(Rush)が大好きな
ナパーム・デス(Napalm Death)の
シェーン・エンバリー(Shane Embury)。実はナパーム・デスにも影響を与えているというラッシュの魅力について、英Louderの新しいインタビューの中で語っています。
「子供の頃、『2112』からラッシュの世界に入った。レコードの片面全体がひとつの物語に捧げられているような壮大さが好きだった。もともとファンタジーや現実逃避ものが好きだったから、俺にはぴったりだった。音楽的にも素晴らしかった。
自分でベースを弾き始める前からゲディー・リーのベースが大好きだったんだけど、このトリオの息はぴったりで、すべてが滑らかだった。アルバムごとにロゴが違うという事実に至るまで、彼らはいつも臆することなくいろいろなことに挑戦しているように見えた。
『A Farewell To Kings』と『Hemispheres』には関連性があるように感じたけど、『Permanent Waves』の“The Spirit Of Radio”を聴くと“レゲエ?まじか!”だった。もちろん、『Moving Pictures』は別格だ。“Red Barchetta”は俺のお気に入りの曲で、ギターのハーモニクス、ベースのハーモニー。しかも車の話なんだよ!
『Grace Under Pressure』『Power Windows』『Hold Your Fire』の80年代のシンセものも好きだよ。彼らは立ち止まらないことを意識しているようだった。『Counterparts』も素晴らしいアルバムだけど、これを聴いて、これはラッシュだけど、ちょっとシアトルをぶらぶらしていたようなサウンドだな、と思ったのを覚えている。
ニール・パートは俺にとって非常に重要な作詞家だった。彼は大きな思想家であり、哲学者だった。彼がファンタジーの歌詞を書いていたときでさえ、感情的なレベルで俺の心に響いた。彼は“Dreamline”という曲の中で、俺のお気に入りの歌詞のひとつを書いた。“私たちは限られた時間しか不死身ではない”。“俺はいつまでここにいるのだろう”と考えずにはいられないよ。
みんなはラッシュとナパーム・デスを結びつけて考えないだろうけど、俺らは活動を続けていくうちに、彼らの変則的なタイミングを俺らの音楽に取り入れるようになった。俺のサイド・プロジェクトであるDark Sky Burialは、イタリアのホラー映画のサウンドトラックの影響を受けて始まったけど、それをはるかに超えたところに確かにラッシュが少し入っていることは間違いない。Dark Sky Burialは、ニール・パートが歌詞でやったように、俺が自分の内なる考えを記録したものなんだよ」