■『ジョンとヨーコの政治学: 不条理を撃つ』
大石 紘一郎 著
四六判 224ページ
本体:1,800円+税(2023年11月27日発売予定)
ISBN:978-4-657-23005-8
<内容>
ジョン・レノン、オノ・ヨーコ両氏の作詞・作曲による計14曲(【目次】にはない「女性上位万歳」を含む)の歌詞(原則として、英文原詞と著者による訳詞)を収録・掲載し、それぞれの楽曲が発表された当時の政治・社会情勢や本人たちの言動を紹介しながら、アーティストとしての二人の活動の意味と狙いを、著者独自の政治学という視点から分析。今日の社会が抱える政治・社会問題との共通性を示しつつ、彼らの活動の普遍的な意味と価値を明らかにする。当時第一の関心事であったベトナム戦争を背景に、戦争反対のみならず、国家の意思決定や宗教に対する懐疑、女性蔑視への抗議など、ジョンとヨーコが投げかけた先見的なメッセージは、今日の読者にとっても新鮮なものであり、60~70年代への再評価の動きとあわせて、ビートルズ世代を中心に広く読者の支持を得られること請け合いである。
【目次】
はじめに
1.ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)
2.平和にチャンスを
3.労働者階級の英雄
4.人々に権力を
5.真実が欲しい
6.今でなくては!
7.イマジン
8.私たちはみんな水なのよ
9.神
10. 女は世界のniggerだ
11. ミセス・レノン
12. コフィン・カー
13. ウーマン・パワー
おわりに
注
参考文献
あとがき
索引
<著者プロフィール(編者、訳者等含む)>
1944年、島根県生まれ。1966年、国際基督教大学卒業。1972~75年、シカゴ大学大学院留学。1977年、東京都立大学大学院博士後期課程単位取得。1983~84年、マカオ東亜大学客員講師、その後、国士舘大学助教授を経て、1994~2010年、青山学院大学法学部教授。現在、青山学院大学名誉教授。
「シンボルとイメージ」「政治と言語」などを研究。著書に、『政治行動論の基礎』(八千代出版)、『町と村のリーダーたち―一般有権者との比較分析』『オウム真理教の政治学』(ともに朔北社)、共編著に『現代アメリカのこころと社会―国民意識からさぐる政治・社会の深層』(朔北社)、『政治と言語』(愛育出版)がある。