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マーティ・フリードマン 若いギタリストに知っておいて欲しい大切なことを挙げる

2023/10/20 21:14掲載
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Marty Friedman
Marty Friedman
マーティ・フリードマン(Marty Friedman)は若いギタリストに知っておいて欲しい大切なことを挙げる。Sweetwaterのインタビューの中で、自分自身の音楽的なアイデンティティを持つことの重要性について語っています。技術を磨く手段として練習の重要性を熟知していますが、アーティストとして成長できるような方法で練習していなければ、練習だけではうまくいかないと話しています。

「練習は明らかに非常に重要なことだよ。でも同時に“なぜ自分はこれをやっているのか? 何のために音楽を作っているのか? 何か言うべきことはあるのか? 何を言わなければならないのか? 何を言いたいのか? 僕の表現はどうなるのか?”を自分なりに考えることも大切だ。それを一度にすべて理解する必要はない。やりながら学んでいけばいい。やっていくうちに変わっていくものだからね」

また、最新のTikTokのプレイヤーのように正確で速く弾くことを目指すのであれば、メトロノームに合わせて正確に弾く練習を延々と続けることは「まったく問題ない」としながらも、マーティはそれがギター演奏のすべてではないと指摘しています。

「最近のTikTokのように技術的に正確である必要はないんだということを多くの若い人たちに知ってもらえたらいいと思う。あなたがなければならないのは、まさにあなた自身であり、自分自身をどのように表現したいかなんだ」

マーティは、1分間に100万音の速弾きを習得することよりも、学ぶ過程を通して自分自身のアイデンティティを発見することの方が、長い目で見れば価値があると話しています。

「君は一人しかいない。人は一人一人違う。誰もが自分の中に他の人とは違う何かを持っている。これら(TikTok)のギタリストの多くは同じように聴こえる。それは彼らが同じように学んでいるからなんだ。

彼らはただ理論を学んでいるだけで、いい加減なギター教師から学び、テクニックやトリック、スイープ・ピッキングやタッピングなどを学んでいるだけなんだよ。みんな同じことを学んでいる。だからある時点で、自分が本当に表現したいものはなんなのか、細かく決めなければならないんだ。僕はこのことを、おそらく何千回も言ってきたと思うよ」