Peter Gabriel, Phil Collins, Richard MacPhail - Photo Credit to Maggie Cole , Richard’s wife
ジェネシス(Genesis)でリード・ヴォーカルを務めた
ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)と
フィル・コリンズ(Phil Collins)。どちらのシンガーがより優れていたかという長年の論争について、ジェネシスの両時代に貢献した
スティーヴ・ハケット(Steve Hackett)は新しいインタビューの中で尋ねられましたが、そもそも、そのような質問をすること自体が、いかに的外れであるかを指摘しています。
ハケットはThe Metal Voiceのインタビューの中で、ジェネシスは一個人の創造性に引っ張られたバンドではなく、「ソングライティングの集団」であったと強調し、ガブリエル対コリンズの論争は、リード・シンガーというレンズを通してのみであるため、的外れであると指摘しています。
「リード・シンガーがいれば、その人がすべての責任を負うと思われがちだ。でも、ジェネシスはソングライター集団だった。だから、ピーターの脱退を乗り越えたことは重要だった...。(ローリング・ストーンズの)ジャガーとリチャーズのように、2人がすべてを書いて、それで成り立っている場合もあれば、ELOのように基本的に1人でやっている場合もある。(ジェネシスは)それとは違って、チームでそれをまとめている。だからチームワークが重要なんだよ。
ピートと一緒にやったことは非常に重要だったと思う。本当に、本当に巧みで、素晴らしく、叙情的なアイデアだった。彼の演劇センスは、アリス・クーパーに匹敵するほどだったと思うし、 彼もそれを完全に受け入れていた。それが意味するのは、複雑な音楽があった初期の時代には、観客が外に出て行ってしまう可能性があったのに、ビジュアルがあったことで、大きな違いが生まれたということだ。プロダクションの価値観、ショーそのもの、それが本当に違いを生むんだよ。
僕にとって、ジェネシスがどのようなものになっても、それはジェネシスに再び火をつけることなんだ。
(ガブリエル対コリンズ論争について)
(それぞれの)最高の状態のときを比べないといけないと思う。僕はジェネシスのどこが好きなのか? “Watcher of the Skies”は好きだよ。これはピートの時代だ。“ダンス・オン・ア・ボルケーノ”はコリンズの時代だ。
でもね、それはバンド全体のことあり、曲を作るにはバンド全体が必要なんだ。全員がやりたいという強い気持ちを持っているバンドでなければならない。そして全員が自分のミューズ(※技芸・学芸・音楽などを司るギリシア神話の女神)を持っていなければならない。その炎を持っていなければならない。そうでなければ、リハーサルで火がつかなければ、観客の前で火がつくことはないからね」