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グランド・ファンク・レイルロードのオリジナルメンバーによるリユニオンを阻むものは? マーク・ファーナー語る

2023/10/11 18:36掲載
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Grand Funk Railroad
Grand Funk Railroad
グランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad)には現在、オリジナル・メンバーのマーク・ファーナー(Mark Farner)は参加していません。ファーナーによると、脱退後、毎年のようにオリジナル・メンバーによるリユニオンを、現在も在籍するオリジナル・メンバーのドン・ブリューワーとメル・サッチャーに提案しているものの、却下され続けているという。ファーナーによると、リユニオンが実現するかは「ドン次第」だという。米Guitar World誌の新しいインタビューの中で話しています。

グランド・ファンク・レイルロードは1997年に行なわれたボスニア救済コンサートをきっかけにオリジナルメンバーで再結成しますが、ファーナーは1999年に脱退しています。

「リユニオンに否定的ですか?」と尋ねられたファーナーはこう話しています。

「この24年間、リユニオンのために全力を尽くしてきたよ。毎年、メルとドンにプレゼンするんだけど却下されるんだ。実現しないのは俺のせいじゃなくて、ドン・ブリュワーなんだ。“ドンは絶対に言わない男だ”と言われるけど、そんなことはない。でたらめだ。

もしドンが本気なら、ファンは本当のグランド・ファンク・レイルロードを見ることになるだろう。みんながずっと待ち望んでいたバンドを見ることができ、みんなを満足させることができるだろうね。ビートルズがみんな生きていて、まだ活動をしていた頃に、俺は彼らに会いたかった。俺はいつも“なぜ仲直りしないんだ”と言ってきた。ZZトップが違うツアーバスに乗って一緒にやっていけるのなら、なぜ俺たちはできないんだろう?」

同じインタビューの中で、ファーナーは現在のグランド・ファンク・レイルロードについて、こう話しています。

「今のはメインストリームではなく、俺が“lamestream”(※時代遅れ(lame)と主流(mainstream)を組み合わせた合成語)と呼んでいるものだ。ドラマーの王(※ドン・ブリューワー)が所有し、運営している。オリジナル・メンバーがいないのに“フォリナー”と呼ぶフォリナーと大差ない。ジャーニーも同じで、どんなにいい音を出しても、あれはジャーニーじゃない。グランド・ファンクは法的にはそう呼ばれるかもしれないし、そう表現することもできるが、本物ではない。

(グランド・ファンクがブルース・キューリックとマックス・カールを迎えてで継続することについてどう思いますか?)

驚かないよ。俺はロックンロール・ファンタジー・キャンプみたいなことをやっていて、ブルース・キューリックも何度か来てくれた。(米ラジオ番組)『ハワード・スターン・ショー』でも一緒にギターを弾いたことがある。俺はブルースが大好きだ。彼は素晴らしい男で、ただお金を稼ごうとしているだけなんだ。ブルースは地に足がついていて、素晴らしいハートを持っている。

ブルースにもマックスにも恨みはない。ドンやメルのことも恨んでいない。自分が許されたいと思うのと同じように許すから。彼らが誰を雇おうが関係ない。他人を恨んでもあまり意味がないからね。俺たちがここにいるのはほんの少しの間だけで、永遠は向こう側にある。俺は向こう側で愛と音楽とポジティブなエネルギーを持って生きていくつもりだ」

ファーナーは背中を痛めており、ギターは以前よりも軽いものを使用しているという。

「このギターは5ポンド(約2.2キログラム)ちょっとしかないから、このギターなら持って立って全部のセットを弾くことができる。椎骨を2つ結合させる手術をしたんだけど、そのとき医者に“もう重いギターはダメだ”と言われたんだ。先生は、俺が弾いていけないギターを山ほど並べた。俺は“先生、何なら弾いていいんだ?”と言ったよ。

先生が俺に言ったのは、5ポンドくらいのギターだった。日本に行ったときにバスウッドで作られたParker Flyのギターを見たことを思い出したんだ。軽くても、重いギターのような音がした。それでケニーに電話したら、彼は軽量のギターをたくさん送ってくれたんだ」