ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)は、ピンク・フロイド(Pink Floyd)の『The Dark Side of the Moon(邦題:狂気)』の50周年を記念して、同作を再解釈/再構築した新ヴァージョン『The Dark Side Of The Moon Redux』をリリース。このアルバムから「Us And Them」のリリックビデオ公開
アルバムはYouTubeほかで聴けます
アルバムは10月6日発売。
このアルバムにはフロイド時代のバンドメイトは誰も参加していません。
『The Dark Side Of The Moon』のオリジナル・トラック10曲をそれぞれ解釈/再構築し、オリジナルと同様にシームレスに繋ぎ合わせて1つの壮大な作品を作り上げただけでなく、アナログレコードには、最終トラックとして、再録音からインスパイアされた13分のオリジナル楽曲がボーナス・トラックとして収録されています。
このアルバムについてウォーターズはこう話しています。
「(パンデミック中に行われたロックダウン・セッションの音源をまとめた、2022年12月発売のアルバム)『The Lockdown Sessions』のためにストリップ・ダウン(※余分なものを取り除いてシンプルなものにすること)した曲をレコーディングしたとき、『The Dark Side Of The Moon』の発売50周年が目前に迫っていた。『The Dark Side Of The Moon』は、オリジナル作品への賛辞としてだけでなく、アルバム全体の政治的、感情的なメッセージに改めて取り組むためにも、同様のリワークを行うのに適した候補になるのではないかと思いついた。ガスとショーンと話し合い、くすくす笑ったり、お互いに“お前は気が狂っているに違いない”と叫んだりするのを止めて、私たちはそれをやることに決めた。本当に素晴らしい作品に仕上がったし、みんなに聴いてもらえるのが楽しみだ。これは、明らかにかけがえのないオリジナルの代替品ではない。しかし、これは79歳の老人が50年の時を越えて29歳の目を見つめ、私の父についての詩を引用してこう言うための方法なのだ。“私たちは最善を尽くし、彼の信頼を守った。父は私たちを誇りに思っただろう”。それにこれは、ニック(メイスン)やリック(リチャード・ライト)、デイヴ(デヴィッド・ギルモア)、そして私が誇るべきレコーディングに敬意を表するという意味もある」