メガデス(Megadeth) の
デイヴ・ムステイン(Dave Mustaine) が「これなしでは生きられない5枚のアルバム」を発表。また
アズテック・カメラ(Aztec Camera) のファンだということ、
アラン・パーソンズ(Alan Parsons) も聴いていることも語る。米SPINの企画より。
「アズテック・カメラというバンドのヴォーカルでロディ・フレイムという人がいる。ほとんどのメタルの人は、アズテック・カメラを聴いたら俺のことを腰抜け呼ばわりするだろうけど、曲作りが美しい素晴らしいバンドなんだ。俺が何かを学びたいときに頼るのはそこだ。その分野で卓越した人のところに行く。ロディ・フレイムは多くの人のために曲を書いている。誰かがソングライティングの秘密を解き明かしたとき、俺は、その人の脳みそをつまみ食いすることはないだろうけど、少なくとも観察したいんだ。
他にも、俺が聴いていることにみんな驚くような人たちはいる......クラウデッド・ハウスはそのバンドのひとつだ。昨日はアラン・パーソンズを聴いていた。アランはピンク・フロイドのプロデューサーで、彼自身も優れたソングライターだ。曲は少しプログレで、そこからプログレが生まれたと思う。アラン・パーソンズと大いに関係があったピンク・フロイドは明らかにシンセ・プログレの元祖の一つだからね。クラフトワークやキーボードを使った奇妙なバンドが先人だと言う人もいるけど、アラン・パーソンズは様々なジャンルの音楽を聴くことができると思う」
<これなしでは生きられない5枚のアルバム>
1. The White Album, The Beatles
「ソングライティングに関して最も影響を受けたアルバムのひとつは、ビートルズの『The White Album』だ。素晴らしいベースワークとハーモニー。サー・ジョージ・マーティンは不滅の存在で、その才能にはただただ驚かされるばかりだ。もし彼のオーバーダビングがなかったら、我々はどうなっていただろう? わからない。きっとまだ4トラックを使っていただろうね。俺はマッカートニーとレノンのコンビネーションが大好きで、ジョンの曲作りとポールの曲作りの違いはすぐにわかる。ジョンの曲は激しいもので、ポールの曲はラブソングやシロップのようなものだった。俺はどちらも大好きだよ」
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2. Led Zeppelin IV, Led Zeppelin
「ソロ・ギタリストをフィーチャーしながら、これほど幅と深みのあるバンドを成立させるなんて......4人でステージに立って、あのサウンドを出せるとはとても思えない。まるでハプニング、例えば、列車事故やハリケーンのサウンドトラックのようなものだ。そういうものを想像すると、ただただ畏敬の念を覚えるよ。
ロバート・プラントが歌ったトールキンのようなものが好きだった......バンドが音楽で表現する中世的なアプローチは、本当に素晴らしいと感じた。トールキンの歌詞とうまく結びついていた」
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3. Phenomenon, UFO
「このアルバムを初めて聴いたとき、俺は若いサーフ・パンクだった。 誰かが樽パーティーで『Phenomenon』から“Rock Bottom”をかけた。樽パーティーというのは、ハンティントン・ビーチの裏庭で、バンドの機材をセッティングして、樽ビールを用意して、みんなが裏庭に集まってたむろし、音楽を爆音で流すというものだった。それがそこでの生き方だった。
UFOの『Phenomenon』は、そんな中で聴いたアルバムのひとつで、そのギター・プレイに惚れ込んで、その道を歩み始めたんだ」
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4. Let There Be Rock, AC/DC
「マルコムのリズムとアンガスの音色、そして全体的なアプローチを聴いたとき、僕の人生は大きく変わった。ブギウギ・バンドのはずなのに、それとはかけ離れている。ボンの姿勢が大好きだった。彼は... 悪ガキ・シンガーの典型のようだった。俺は彼が大好きだった」
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5. Lightning to the Nations, Diamond Head
「リフがね......リフの作り方がね。
イギリスのマスコミは、ダイアモンド・ヘッドがレッド・ツェッペリンの後継者だと言っていた。そうなる可能性は十分にあったと思うが、バンドは崩壊してしまった。シンガーに問題があって、彼らはバラバラになってしまった。今ではギタリストがサクソンでプレイしている」
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詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.spin.com/2023/09/5-albums-i-cant-live-without-dave-mustaine-of-megadeth/