「グレン・ミラーと彼のオーケストラの“In The Mood”。私は6歳くらいだった。父は戦時中の貴重なレコードを何枚か持っていて、そのほとんどがビッグバンドものだった。ひらめきをもたらしたのを覚えている。“In The Mood”はブルースの要素を効果的に紹介してくれた。“この音楽は特別なものだ......”と思った最初の瞬間だった」
Q:初めてライヴで演奏した曲
「1964年頃、(ジェスロ・タルの初期メンバーである)ジョン・エヴァン、ジェフリー・ハモンドと私は、ブラックプールのホーリー・ファミリー教会のユース・クラブで数曲演奏した。その中には、ローリング・ストーンズがカヴァーしたルーファス・トーマスの“Walking The Dog”もあった。私たちはストーンズが見せかけだとわかっていたので、彼らがカヴァーした曲のオリジナルを探しに行き、ローリング・ストーンズとは似ても似つかない見せ方で、自分たちのやり方で演奏した」
「ロイ・ハーパー。1968年から1970年にかけて、私は彼のレコードを買った。彼は政治的・社会的な問題から、単純明快で酔いしれるようなラブソングまで、幅広いジャンルをカバーしていたので、当時の他のソングライターとは一線を画していた。私はいつも“Come Out Fighting Genghis Smith”('68年)にたじろぐ。私もに引っ越してきたばかりだったので心に響いた。レッド・ツェッペリンがかつて言ったように、ロイ・ハーパーには脱帽だよ」
「レコーディングを終えたばかりのもの。もしみんながが『The Zealot Gene』を気に入ってくれたなら、新作はもっと気に入ってくれるだろう。もしあなたが知っているかもしれないレコードを挙げるのなら、『Songs From The Wood』を挙げるかもしれない」
Q:史上最悪のレコード
「“Singing All Day”という曲は最低だ。ワーナー・ブラザースとの契約でコンピレーション・アルバムを作ることになり、そのための素材がどうしても必要だった使い捨ての曲。すぐにお蔵入りにした。樽の底から出てきた曲。まさに失敗作」
Q:最も過小評価されているバンド
「The Six And Violenceはニューヨーク出身のバンドで、スラッシュメタルを演奏していた。ステージ上では暴力的だったが、ステージを降りると絶対的な小心者だった。私は(1990年のデビュー作)“Lettuce Prey”に参加した。彼らは数年間、男らしく奮闘していたが、ブレイクすることはなかった。私はいつも、彼らにはもっと価値があると思っていた」
「ルイ・アームストロングの“What A Wonderful World”。何十年もの間、私たちはこの曲をライヴの終わりの音楽として使ってきた。この曲は、去っていく観客に別れを告げるのにふさわしい曲だといつも思っているので、その事実が私個人にとって大きな響きを持つことになる。この曲は、私たちが生きている素晴らしい世界への感謝の曲なのだ」