マーティ・フリードマン(Marty Friedman)は、Wall of Soundの新しいインタビューの中で、メタルの変化について語る。メタルがメインストリームになることはあり得ないと思っていたので、
メタリカ(Metallica)がメタルをメインストリームに押し上げた時、「この世の終わり」のように感じたという。また日本とアメリカの現在の状況がどう違うかも指摘しています。
「演奏を始めた当初は、可能な限り過激な音楽をやりたかったし、この音楽がメインストリームになることはあり得ないと思っていた。
メタリカがメインストリームになるようなアルバムを出したときは、この世の終わりだと思った。メインストリームの人たちがメタルにハマり始めるという事実を、僕は理解できなかった。メタルは年を追うごとに人気が高まり、今では病気のようにいろいろな種類の音楽に枝分かれしている、日本では他のどこよりもそうだよ。
アメリカではフェスティバルやコンサートが盛んで、メタルのライヴを見に行く人も多いけど、チャートを見ても、そこにはメタルの存在感はあまり感じられない。でも日本では、ポップ・ソングのチャートでさえ、常にギターが存在感を示している。ギター・ソロもある。時にはメタルのブレイクダウンもある。とても現代的で、時代遅れのメタルの決まり文句のようなものではないメタルの存在感がある。どんどん成長しているから、ボーナスのようなものだと感じているよ。
このような展開を見せているのはとても幸せなことだし、僕がその一部になれたことも幸せなことだよ。それが僕がやろうとしたことだからね。反抗的な音楽を演奏したかったけど、もちろん、できるだけ多くの人に聴いてもらいたい思っているので、素晴らしいことだと思っているんだ」