Paul Simon - photo by Mark Seliger
ポール・サイモン(Paul Simon)はかつて
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)とジャムったことがあるそうですが「彼の即興演奏について行こうとする僕をそう呼んでいいならね」と補足しています。また、
サイモン&ガーファンクル(Simon and Garfunkel)「The Sound of Silence」をメタル・バンドの
ディスターブド(Disturbed)がカヴァーしたことを称賛。あまりの感動にメンバーに電話をかけたという。米ラジオ番組『The Howard Stern Show』の新しいインタビューの中で話しています。
サイモンは1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバルでジミ・ヘンドリックスと初めて会いました。
「僕たちは一緒にジャムったんだ。彼の即興演奏について行こうとする僕をそう呼んでいいならね(笑)。彼は並外れた才能を持ったギタリストだった」
ヘンドリックスはこのフェスでギターに火をつけました。
「信じられないようなショーマンシップだと思ったよ。ザ・フーのピート・タウンゼントがギターをアンプに叩きつけるのを見るよりも、ジミがギターに火をつけるのを見る方がはるかに楽しかった。あのニヒリズムの行為からは同じような喜びは得られなかった」
同フェスにはグレイトフル・デッドも出演しました。
彼は笑いながら「グレイトフル・デッドにとって不運だったのは、彼らがジミとザ・フーに挟まれていたこと。これは彼らが全国的な舞台に立つことになるはずだった......彼ら(先述2組)に比べると、デッドは面白みがないように見えてしまったんだ」と話しています。
同じインタビューの中で、司会のハワード・スターンは、サイモン&ガーファンクル「The Sound of Silence」を書いていたとき、この曲がキャリアを決定づけるヒットになると思っていたのかと訊ねました。
「いや、そんなことはなかった。僕は(自分に)こう言った。“ いつもよりいい。今まで書いた中で最高の曲だ”とね」
サイモンはアコースティック・ギターを手に取り、「The Sound of Silence」を生演奏し始めると、ハワードに「The Sound of Silence」は今日まで進化し続けていると語っています。
「どういうわけか、この曲は長い年月の間に意味が変わってしまった。違うよ。それは僕にとって幸運なことなんだ。30年、40年前に書いた曲のほとんどは古くなっている。この曲には何か特別な魅力があるんだ」
サイモンは、自分が最も大切にしている曲の再解釈について本当にオープンであることを証明するように、メタル・バンドのディスターブドが2015年に発表したこの曲のカヴァーを称賛しています。
「とても気に入った......とてもよくできていた」と語り、あまりの感動にディスターブドのヴォーカル、デヴィッド・ドライマンに電話をかけ、どれほど楽しかったかを伝えたとも話しています。