Charles Gayle - Photo by Hiroyuki Ito/Getty Images
フリー・ジャズの巨人、サックス奏者の
チャールズ・ゲイル(Charles Gayle)が死去。84歳でした。
米国の公共ラジオ局NPRは、ダンサーでありArts for Artの創設者でもあるパトリシア・ニコルソン・パーカーが、ゲイルの息子であるエクワンブ・ゲイルから訃報の連絡を受けたと伝えています。
チャールズ・ゲイルは1939年2月、ニューヨーク州バッファロー生まれ。60年代後半、ニューヨークのフリー・ジャズ・シーンで活動を開始する。彼の私生活についてはほとんど知られていないが、80年代に入りニューヨークのクラブ、Knitting Factoryに雇われ頭角を表すまでの20年近く、ホームレス状態の生活を続け、路上やニューヨークの地下鉄で小銭を稼ぐために演奏していたという。1988年の『Always Born』がデビュー作。以来、Black Saint、Knitting Factory Records、FMP、 Clean Feedなどのレーベルでレコーディングを行い、フリー・ジャズ界の重鎮となった。また、ニューヨークのエクスペリメンタル・ロック・シーンでも注目され、Blue Humansやヘンリー・ロリンズの作品にも参加した。90年代に入るとピアノ、ベース、クラリネットも演奏し、作品を発表し続けた。