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ジャズ・パッセンジャーズを率いたトロンボーン奏者のカーティス・フォークス死去

2023/09/07 15:31掲載
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Curtis Fowlkes - Photo by Peter Gannushkin / Downtownmusic.Net
Curtis Fowlkes - Photo by Peter Gannushkin / Downtownmusic.Net
ジャズ・パッセンジャーズ(Jazz Passengers)を率いたトロンボーン奏者のカーティス・フォークス(Curtis Fowlkes)が死去。73歳でした。

米ラジオ局WRTIによると、8月31日にブルックリン・メソジスト病院のホスピス病棟で亡くなりました。死因はうっ血性心不全だったと、彼の息子サアディアはWRTIに語っています。

訃報を受けて、ジャズ・パッセンジャーズの創設パートナーであるサクソフォーン奏者のロイ・ネイザンソンは追悼コメントを発表しています。

「カートは私が出会った中で最も面白く、温かく、洞察力のある一人だった。その温かさ、ユーモア、洞察力をそのままトロンボーンの演奏と歌に反映させることができたのだから、本当に奇跡的だ」

カーティス・フォークスは1950年3月ブルックリン生まれ。高校に通いながら、ブルックリンを中心にギグを重ね、音楽家としての才能を開花させた。

1980年代半ばまでにはラウンジ・リザーズに加わり、1987年にはネイザンソンと共にジャズ・パッセンジャーズを結成。ジャズ・パッセンジャーズは、ヴィブラフォン奏者のビル・ウェア、ベーシストのブラッド・ジョーンズ、ドラマーのE.J.ロドリゲスも参加し、1990年代を中心に12枚近くのアルバムをリリースした。

フォークスの多才さとカリスマ性により、彼はサイドマンとして引っ張りだこになった。エルヴィス・コステロ、ルー・リード、グレン・ハンサードとレコーディングを行ない、何度もツアーに同行した。また、ビル・フリゼール、マーク・リボー、チャーリー・ハンター、エリオット・シャープといったギタリストたちとも交流があり、彼らはそれぞれ複数のアルバムで彼をフィーチャーした。

フォークスは先天性の心臓病を患っており、しばらくの間闘病生活を送っていた。健康状態が悪化しても、彼は演奏とレコーディングを続けていた。