My Bloody Valentine / Loveless
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)『Loveless』のことを、シューゲイザー・バンドの
スロウダイヴ(Slowdive)はどう思っているのか? ドラマーのサイモン・スコットはサイトconsequenceの企画で「誰もが所有すべきシューゲイザー・アルバム10選」を発表しており、その中で『Loveless』についても語っています。
●My Bloody Valentine — Loveless
Essential Track: “To Here Knows When”
「『Loveless』はみんなを圧倒した。僕らがクリエイションにいたとき、このアルバムが完成した。そのときの話しがとても気に入っている。アラン・マッギーはオフィスで“マスターが入ったカセットを受け取ったんだが、くそっ、カセットがおかしいんだ”と言っていた。それでケヴィンに電話して“ケヴィン、これでいいのか? こんな音でいいのか?”と聞いたら、彼は“ああ、そこがポイントなんだ”と言っていた。本当に独創的だった。
ライヴでの彼らも素晴らしかった。僕の中での彼らの名声は、フォーラムでライドと一緒に演奏していたとき。ある警備スタッフが僕を追い出そうとして、本当にストレスが溜まって険悪になり、手荒く扱って僕をビルから締め出そうとした。そこにコルムがやってきて、僕を掴んで“大丈夫かい?”と言って、その大きな警備スタッフに“くたばれ”と言ったんだ。そのあと彼は僕にビールをおごってくれた。僕は“どうしよう。僕の大好きなバンドなんだ”と思った。殴られそうになっているところを止めに来た男がビールをおごってくれて、それが自分の好きなバンドのドラマーだなんて......。
本当に偉大なバンドのひとつだ。『Loveless』を聴いた人はみんな、どこか別の場所に連れて行かれるような感覚を覚えると思う。僕はいつも聴いているけど、このアルバムが出たのは91年なんだ。古いレコードなんだけど、とても現代的で新鮮に聴こえるし、多くの人に影響を与えたんだよ」
●Cocteau Twins — Treasure
Essential Track: “Ivo”
●The Jesus and Mary Chain — Psychocandy
Essential Track: “Just Like Honey”
●Loop — Heaven’s End
Essential Track: “Straight to Your Heart”
●A.R. Kane — 69
Essential Tack: “Baby Milk Snatcher”
●My Bloody Valentine — Isn’t Anything
Essential Track: “All I Need”
●Sonic Youth — Daydream Nation
Essential Track: “Teenage Riot”
●Spacemen 3 — Playing with Fire
Essential Track: “Suicide”
●Talk Talk — Laughing Stock
Essential Track: “After the Flood”
●Flying Saucer Attack — Further
Essential Track: “In the Light of Time”